クロアチアのオーガニック農業
クロアチアはEUへのオーガニック生鮮品の供給が可能になるだろう。しかし、現状は輸出する品よりも、輸入しているオーガニック製品の方が多い。この状況は将来的に変化させることは可能だろうが、構造的な変化や生態系に関するさらなる専門的知識、外国からの投資が求められる。
オーガニック基準に従って業務を営んでいる会社(生産者)が現在およそ340社で、一生産者あたりの平均面積はおよそ2.4ヘクタールである。もっとも広い例ではおよそ200ヘクタールを保有している会社もある。これらすべてを合わせて2006年オーガニック基準に沿って耕作されている土地はおよそ5000ヘクタール。これは全農地面積の約0.6%である。
主に小麦やトウモロコシといった穀類が栽培され、草地、ハーブ、果物、ワイン、オリーブなどが続く。また約17000ヘクタールのエコな「ミツバチのための草地*1」もある。その認証は世界的にも珍しいものだ。広大な地域で、ハーブやベリー類、キノコ類といった野生植物も収集されている。これらの野生植物はバルカン諸国においては重要な役割を果たしている。
2001年と2002年に、EUの規定2092/91とIFOAMの国際基準に準拠した最初のオーガニックガイドラインがリリースされた。クロアチアにはオーガニック製品専用のロゴがある。これらロゴのついた製品はクロアチア政府から承認を受けた民間の認証機関によって検査を受けている。
*1:原語は“bee pasture”:何週間、何ヶ月にもわたってミツバチをひきつけておくために、恒久的に一年草、多年草を植えること。最終的な目的はミツバチの数を増やすことである。(参照文献:Bee Conservation in the Southeast
Keith S. Delaplane, Extension Entomologist)
参照:http://www.ost-west-contact
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/