あなたの健康によりよい」オーガニック食品
EUが資金を拠出した重要な研究によれば、オーガニック食品は一般的な食品に比べて、健康に良い。ニューキャッスル大学が指揮する1200万ポンド(約28億5千万円)をかけた4年にわたるプロジェクトでは、オーガニック食品は抗酸化物質をより多く含み、脂肪酸はより少ないという一般的な傾向が見られた。しかし研究者たちは、この研究の結果が多岐に渡っていたことも認めている。この研究結果により、オーガニック食品の方が一般食品よりも健康に良いとという証拠はないと言う食品基準庁(FSA)の現在の方針に疑問がもたれている。
研究者たちは、ニューキャッスル大学に付属する725エーカーの農地を含む、ヨーロッパ各地で、オーガニックと非オーガニックの土地で果実や野菜を栽培し、牛を飼育した。オーガニックの乳牛から採れた牛乳に含まれる抗酸化物質のレベルは、一般的な牛乳よりも50%〜80%高いことが分かった。オーガニックの小麦、トマト、ジャガイモ、キャベツ、玉ネギ、レタスは一般のものよりも20%〜40%高い栄養素を持っていることが分かった。しかし、この研究はまだ論文審査のある学術誌には発行されておらず、上記の結果と同様、実にさまざまな結果が出ていた。
プロジェクトの担当責任者、カルロ・レイファート氏は「栄養的に望ましい物質がより多く含まれ、悪性の物質がより少ないことが証明されました。私たちの研究では現在、オーガニック食品と一般的な食品の違いはどこから来るのかを探ろうとしています。私たちがとても興味を持っているのは、オーガニックにはそれぞれの違いを尊重した非常に多くの多様性があるということです。農業システムにおいて、いったい何が栄養素を高くし、悪性の物質を減少させるのか?ということです」同氏は、この発見がオーガニックの農家にとって自分たちの製品の品質を保証する手助けとなればいいと話している。
このプロジェクトの最終結果は、これから12ヵ月後に発行される予定である。
参照:http://news.bbc.co.uk/
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/