コンポストの神秘について考える
コンポストって言葉を聞いたことがありますか?
簡単に言うと、生ゴミを微生物発酵分解させて堆肥を作ること。
うちは実家の母が庭に生ゴミを埋め続けていて、それを見ながら、そんな小さなサイクルが日常の生活の中で育ちました。あれから月日が流れ、いまではどんな野菜もぐんぐん育つ、ふかふかで良質な土が庭のあちこちに。
昔はそういう光景がもっと身近だったのではないでしょうか。都会だと珍しい光景かもしれませんね。東京に住んでいたころ、自然との関わりが薄れていくと同時に、自分のこころとからだのつながりも薄れ、なんだか心身のバランスがばらばらになっていくのを感じてました。大好きな山梨の田舎に数ヶ月に一回滞在するのが私の心の救いでした・・
また、現代の生活では、土は、「造るもの」や、「生活のサイクルの中にあるもの」ではなく、
園芸屋さんでパックに入った土を買うもの。消費しているだけの、なんだか一方通行になっていて、
「土」と「わたしたち」の間に大きなギャップがあるような気がします。
ごみを減らしながら、ガーデニングや、芝生の育成にも使えるため、最近の「ローカル」「オーガニック」「家庭菜園」のブームもあって、興味関心を持ち、実際にする人が増えてきているような印象を受けます。家で生ゴミをコンポストをしている=環境問題にも関心があって実際にできることをしている、ということで、ポジティブな反応をされることが多いです。
日本にいたときも大量に出る生ゴミをどうにかしたかったのですが、マンションに住んでいたので、スペースがないと無理かな、とか生ゴミ専用の機械は結構な値段がするしなー、と思いなかなかやらなかったのですが、実際にやり始めてみると、そんなことはなく、意外と簡単で、場所もそんなにとらずにすることができます。
ホームセンターでプラスチックのケースに穴を開けてそこに落ち葉や枝、新聞紙、土と生ゴミなどを交互に入れてミックスにしながら去年からコンポストはじめました。最近かき混ぜてみたのですが、ようやく土が!来年春には使えるように、かき混ぜて空気と触れさせることによって発酵分解のプロセスを推進したいと思います。さて、コンポストを始めよう!と改めて思ったきっかけになった本の一部を紹介したいと思います。
私の好きな本、「Citizen Farmers-The biodynamic way to grow healthy food, build thriving communities, and give back to the earth- by Daron Joffe」からのコンポストについて書かれたページから引用です。
「Compost Meditation: Compost for the soul 24p」より
コンポストパイルを作っているとき、シャベルのリズムを、ネガティブな考えからポジティブなものに昇華させる内なる瞑想へと変化させるのが好きだ。
恐れから信頼へ。偏見から共感、思いやりへ。不安から自信へ。怒りから、愛へ。土にとってのコンポストとは、素材そのもの分解していく過程であり、同時に土にとってのコンポストは、個人的な奮闘(恨み、イライラ、ストレス、怒りなど)をほぐし、分解していく過程だ。コンポストの表面に個人的な感情が積もっても、よい素材(正直さ、コミュニケーション、手助け、育むこと、思いやり)をたっぷりと与えることによって、その感情が”調理される”時間を与える。
コンポストは、もともと森の生態系では自然に行われているプロセスを、家庭からでる野菜の切れ端などの「資産」を堆肥に変え、その肥沃な土をさらにガーデニングにも使える!ということでアメリカではゴミを減らすことにも役立つため、市が推奨し、専用のパンフレットが作成されたり、ワークショップも多数開催。
私たちもコミュニティガーデンで開かれたワークショップに行ってきましたのでその様子を少し。このコミュニティガーデンでは、家庭の生ゴミも持ち込み可能。持ち込んで、隣にある草をかぶせていき、1年ほどかけて堆肥になります。実際に参加させて、作った堆肥を見せることによって、ごみの量を減らし、コンポストを推進するシステムですね。
このガーデンは、小学校の敷地内にあり、その側で子供達が野球したり、バスケしたり、みんなが見るところ。このように野菜が育ち、コンポストしてリサイクルしていく様子を見手育つのはとてもいいことだなぁと思います。
そばの実私の菜園?も、もうすぐいんげんが大量に収穫できそうです・・♫
「コンポスト」で検索してみると、意外にも地域で推奨しようとしているので、情報やサービスを提供してるので、見てみてください。ダンボールコンポストも、マンション住まいでもできそうですし、おすすめです。
Aki S. Norton