GMO飼料を食べたラットに巨大な腫瘍と臓器損傷、仏の研究
2012年9月に公表された研究により、ラウンドアップ*耐性のトウモロコシに長期間影響を受けたラットが、乳腺腫瘍および肝臓と腎臓に深刻な損傷を含む健康上の問題を抱えたことがわかった。非常に多くの90日間の研究は、既に遺伝子組換え食品とアレルギーや他の健康問題を関連付けており、「食品と化学毒性学」において発表されたこの研究は、遺伝子組換え食品の健康への影響に関する初の長期的な動物研究となる。
研究の概要は、2年後のラットに対するラウンドアップの影響を指摘している。
それは以下の通り:
ラウンドアップ耐性の遺伝子組換えメイズ(食事の11%から)をラウンドアップを使用してあるいは使用せずに育てたもの、そしてラウンドアップのみ使用(水に0.1ppbから)したもので、健康の影響について2年間ラットに与えて研究された。メスについては、すべてのグループが対象群の2~3倍、そしてより早く死亡した。この相違は遺伝子組換え飼料を与えられた3つのオスのグループでも明らかだった。すべての結果はホルモンと性別に従属し、病理学上の分析結果は比較可能である。メスはほぼ常に、対象群よりも頻繁に、そして早期に巨大な乳腺腫瘍が発達した。下垂体は二番目に多く機能障害が出た臓器だった。性ホルモンバランスは、遺伝子組換え及びラウンドアップの使用によって変更された。オスは肝臓のうっ血と壊死が2.5~5.5倍高かった。この病的状態は、光学及び透過型電子顕微鏡で確認された。顕著で深刻な腎症(ネフロパシー)もまた、全体的に1.3~2.3倍大きかった。オスは対象群よりも目に見えて4倍も大きな腫瘍が最高で600日早く発生した。これらの結果により、ラウンドアップには直鎖内分泌かく乱効果だけでなく、GMOおよびその代謝結果におけるトランス遺伝子の過剰発現をも説明が可能になる。
研究結果は、カリフォルニアの有権者が、11月の選挙に置いて遺伝子組換え食品のラベル表示についての「プロポジション37知る権利イニシアチブ」を考慮するにあたって登場した。この取り組みには2大条件がある。1つ目は「もしも特別な方法で遺伝子が変化した植物や動物から製造されている場合、販売される未加工および加工食品に消費者に対してラベル表示すること」の要求。そして2つ目は、食品に遺伝子組換えされた原料が含まれる場合、その食品に「natural」という表示を禁止する、というものだ。例えば、以下のような例外は適用される可能性がある。オーガニック認証を受けた食品で、意図せずに遺伝子組換えされた原料で生産された場合、もしくは遺伝子組換え原料を使用した飼料や治療薬で育てられたが、家畜自身が遺伝子組換えではない家畜、ごくわずかの遺伝子組換え原料を含む、もしくはそれが使用された食品、医療的状況で治療のために投与された場合、レストランなど、すぐに消費されるために販売されたもの、あるいはアルコール飲料。
研究結果の前文は、こちらから閲覧可能。
出典:laist.com
Organic-Market.Infoより