英国:オーガニック部門の明るい未来
9月はソイルアソシエーションが呼ぶところのオーガニック月間である。調査で、この景気後退にも関わらず、オーガニック部門には明るい未来があることが示された。ソイルアソシエーションは、オーガニック販売の10%アップを目指している。Produce Worldの農業ディレクター、アンドリュー・バージェス氏は言う。「オーガニック野菜のイギリス国内最大規模の栽培者である私たちは、継続して主要消費者からのかなりの手応えを得続けている。オーガニック需要は景気後退の最初の衝撃を持ちこたえ、消費者は忠実であり続けているのは明らかだ。」
ソイルアソシエーションは、テスコ、セインズベリー、ウェイトローズ、オカドと、販売志向プログラムの実施に合意した。昨年に比べ、より多くの販売促進やクーポン券の配布に取り組んでいる。テスコは、自社のウェブサイトにオーガニック部門を加えたばかりだが、店内の陳列や広告でオーガニック野菜を目立たせ、それを購入した消費者に対し、会員カードポイントの進呈を実施する予定だ。オカドは、自社の1500以上のオーガニック商品の1/3について販売促進をかけ始め、キャンペーンをバナー広告で目立たせて宣伝しており、オーガニック人参購入の頻度も、消費者からの支持を受けて4.6%の増加を示した。一方、セインズベリー(同3.8%増)とウェイトローズ(同12.4%増)の両社も、オーガニック人参から強固な売上増加を実現している。
オーガニック取引委員会が最近実施した調査では、消費者は依然としてオーガニックの利点に非常に深い関心をもっていることが分かった。消費者が信頼しているオーガニック食品と農業の主な利点は以下の通り:GM(遺伝子組み換え)原材料の不使用あるいは生産中の農薬/化学物質の不使用(57%)、自分/健康にとってより望ましい(32%)、自然/環境にとってより望ましい(17%)。
出典:farminguk.com、The Grocer
Organic-Market.Info
(翻訳:ボランティア 大畑 恵里さん)