オーガニック情報アーカイブ
オランダ政府、オーガニック広報キャンペーン実施
オランダはオーガニック部門に非常に強い野心をもっている。政府は、オーガニック生産が2005年までに5%、そして2010年までには10%になることを望んでいる。
しかし、2003年夏の時点で、オーガニック生産は全体の2%にすぎず、年成長率も28%という勢いのあったときから比べると10〜15%程度に減速している。
Wageningen大学のオーガニック農業システムを研究するAriena van Bruggen教授は、「この成長率では政府が望む目標に到達しない」とその状況を分析する。
そこでオランダ政府は別の方法でオーガニック農業部門の成長を刺激するアプローチを試みることにした。5年間の転換計画で新規農家を支援するかわりに、テレビ広告やウェブサイト(www.eigenlijkheellogisch.nl)の開設を含む一般に向けた広報キャンペーンに450万ユーロ(約5億8500万円)を投資するのだ。スローガンは「オーガニックは理にかなっている」。
前述のvan Bruggen教授は「これは、人々にもっとオーガニック製品を買うようにと説得する一大キャンペーンです。」と言う。5%という生産目標は、経済規模で考えるとオーガニックの供給プロセス、とりわけ加工業が作動し始める基準点であると考えられている。
Farmers Weeklyより