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オーガニック情報アーカイブ

成功しているヨーロッパのオーガニックスーパーマーケット

ヨーロッパのあらゆる国において、大規模な新しいオーガニックマーケットが続々と誕生している。このように専門的に特化した流通は、オーガニック食品の販売に重要な役割を果たしている。


−イタリア
イタリアのトップオーガニックチェーンはNaturaSiで、オーガニックスーパーマーケットだけでなく、フランチャイズ形式の肉屋(屠殺も含む)、レストランも擁している。最近ではパドアとトリエステにそれぞれ500平方メートル、300平方メートルの売場面積をもつ新店舗をオープンし、同社のオーガニックスーパーマーケットは37店舗になった。オーガニック食品卸のBaule Volanteは、2002年11月以来、売場面積200〜300平方メートルの7つのオーガニック店を展開してきた。同じく卸売業者のEcorは、Collaboraフランチャイズ計画を実行に移した。Collaboraは26店舗を擁し、うち6店舗は200平方メートル以上の売場面積をもつ。さらに独立した個人の運営によるオーガニックスーパーマーケットも多く存在する。
−スペイン
現在スペインにはおよそ20程度のオーガニックスーパーマーケットがある。1995年というかなり以前に、バルセロナにComme Bioが売場面積250平方メートルの店舗をオープンしたのに対し、新規参入者が出現してきている。Terra Verdaはバレンシア地方に11の巨大な店舗をもって、オーガニック食品の販売を展開中であるが、さらに25店舗のオープンが計画されている。Veritasはバルセロナに3つのオーガニックスーパーマーケットをもっているが、来る数年のうちに30〜40店舗を開店する予定である。
−フランス
フランスでは、Biocoop(ゆるやかに組織化したオーナー経営店舗の一群)が拡大している。2003年には新たに30店舗が加わり、フランス全土では総勢227店舗に及ぶ。2002年の売上は1億6千万ユーロ(約208億円)だった。その他のオーガニックチェーンも今年新たに42店舗がオープンした。(Rayons Verts,Satoriz,Naturalia,La Vie Claire, La Vie Saine,L’Eau vive, Croc Nature)規模としてはいわゆるオーガニックスーパーマーケットサイズ(小〜中規模)が中心である。
−オーストリア
オーストリアには現在オーガニックスーパーマーケットはほとんど存在しない。そんな中で、Stefan Maranは、10月半ば同店の2店舗目となる店をウィーンに開店した。売場面積は480平方メートル。
−ドイツ
ドイツには200平方メートルを超える売場面積をもつオーガニックスーパーマーケットが200弱ある。昨年、一昨年はそれぞれ新しくオープンしたオーガニックスーパーはおよそ40店舗ずつぐらいあったのに対し、今年はおよそ25店舗にとどまった。新しくオープンした店舗の中には、SupernaturalやDennsといった、自らが「ディスカウント店」と呼んでいるものも含まれている。勢いは多少失速気味とはいえ、オーガニックスーパーマーケット開店の波は今後も続きそうである。
コンサルタント会社のKlaus BraunとSynergieが行った調査「ドイツにおけるオーガニックスーパーマーケット〜機会と傾向〜」によれば、年間1兆3千億ユーロ(約169兆円)の専門店売上のうち、その5分の1が既にオーガニックスーパーマーケットによって占められるという。調査対象となった180のオーガニックスーパーマーケットは売場面積が200〜1000平方メートルのもので、平均面積は350平方メートルであった。
ヨーロッパ中のオーガニックスーパーの情報を伝えるインターネットサイトが2003年3月に立ち上がった。(www.BioSupermaerkets.de)現在のところ、ドイツ語のみの情報であるが、フランス語・英語版も計画されている。
ニュールンベルグメッセ発行の雑誌より

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