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世界の科学者、農場での抗生物質利用に行動を求める

出典:ソイル・アソシエーション(英国土壌協会)

医療のための抗生物質を守る同盟(Alliance to Save Our Antibiotics )は、英医学誌『ランセット・インフェクシャス・ディジージズ(Lancet Infectious Diseases)』2013年12月号が26名の国際的に有力な科学者による「抗生物質耐性‐グローバルな解決策の必要性(Antibiotic resistance?? the need for global solutions)」を発表し、抗生物質耐性の危機増大に対応するため、人間及び動物用医薬品に対して緊急に行動をとるよう求めたことを歓迎している。(Laxminarayan et al., 2013. Antibiotic resistance ? the need for global solutions, Lancet Infectious Diseases, 17 November 2013)。

今回発表された衝撃的内容のレポートは初めて、農業における抗生物質乱用とさらに大きな問題である人体への乱用との関係に注目している。また、家畜の抗生物質耐性が少しでも高まれば、人間にも及ぶ可能性が高く、動物の健康にも悪影響をもたらし、適切な治療が施されなければある種の病気が残ると示している。これは最終的に農場の生産性や食糧の安全にも影響するかもしれない。この種の国際的報告としては初めて、抗生物質の日常的な予防的使用の段階的廃止を含めた行動を推奨しており、畜産の変化と高水準の抗生物質使用に頼らない「健康志向的な動物飼育システムの構築」を求めている、とソイル・アソシエーションは報告している。この報告書の全文は、ダウンロード可能。

2013年12月1日

翻訳:K. Tsuchiya

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