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EU:ネオニコチノイド法的禁止ならず

Europoliticsの報告によれば、2013年3月15日に開催された欧州連合の食物連鎖と動物の健康に関する常任委員会において、27加盟国の代表は、3つのネオニコチノイド系殺虫剤(クロチアニジン、イミダプロクリッド、チアメトクサム)のミツバチを引き寄せる作物への使用の禁止に関する提案に対し、賛成・反対どちらも可決に値する結果に到達することができなかった。

チェコ共和国、ギリシア、アイルランド、リトアニア、ハンガリー、オーストリア、ポルトガル、ルーマニア、スロヴァキアの9カ国は委員長の提案に反対、スペイン、ポーランド、オランダ、イタリア、スロヴェニア、ベルギー、デンマーク、ルクセンブルク、マルタ、フランス、スウェーデン、ラトヴィア、キプロスの13カ国は賛成、そしてブルガリア、ドイツ、エストニア、フィンランド、英国は投票を棄権した。シンジェンタ(訳注:農薬を製造している会社)は、委員長の提案に対し加盟国の中で支持が不足した結果を歓迎している。EUにおける農薬の使用に反対するロビー活動ネットワークグローバルキャンペーンを展開しているAvaazの反応は異なっている。投票後に出された声明は、委員長の提案に対し賛成意見が不十分であったことを遺憾に思い、投票を棄権したドイツと英国に対する糾弾する内容だった。

 

この知らせに答える形で、NGOのFriends of the Earthのキャンペーン長を務めるアンドリュー・ペンドルトン氏は「これは、かなり多くのEU加盟国政府による現実逃避だ。つまり、さらに迷い、決断が遅れる間にもミツバチの数は激減するということだ。これらの化学物質がミツバチの減少に関係があり、これらの使用をただちに制限すべきであるという証拠は十分すぎるほどにある。」と言う。ここ数週間、Friends of the Earthは、英国の主要な家庭・ガーデン用品店がEFSAによって認定された3つのネオニコチノイドを含む殺虫剤を売り場から取り除いている、ということを明らかにしていた。

Organic-Market.Infoより

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