スコットランド:政府が健康的な学校給食を後押し
スコットランド政府の農村環境担当大臣であるリチャード・ロックヘッド氏は、ロイヤルハイランドショー*にて、合計77万2,000ポンド(約9,450万円)をスコットランドの学校給食改善にあてる、と発表した。同氏はこれを記念して「スコットランド政府は、ソイルアソシエーションスコットランドが、Food for Lifeという素晴らしいプログラムの規模拡大が実現できるよう継続して支援ができ光栄だ。」と述べた。
Food for Lifeのプログラムには、学校給食がソイルアソシエーションのFood for Lifeケータリング認証の基準に到達するよう地方自治体の配膳業者を支援するものも含まれる。ケータリング認証において受賞した給食がスコットランドで支給される数は、毎週16,000食以上、毎年300万食にあたる。Food for Lifeケータリグの金賞、銀賞、銅賞の各等級によって、地元産で、旬の、また健康的でオーガニックの食材を使った食料供給業者が評価される。
これまでにスコットランドではイースト・エアシャー議会、ハイランド議会、スターリング議会が小学校の学校給食でケータリング認証を受賞している。ソイルアソシエーションスコットランドのローラ・スチュアート氏は、「スコットランドの3分の1にあたる子供達が太り過ぎもしくは肥満と分類されており、10人に9人は果物や野菜の推奨量を食べていない。このことから、学校で健康に良い食事を子供達に提供することは、食事にまつわる健康問題の深刻化を防ぎ、子供達が生涯において健康的な食習慣を築くためには、不可欠である。」と語った。
*ロイヤルハイランドショー:イギリスの農業に関係する主要な行事。
出典:Soil Association
Organic-Market infoより
(翻訳: ボランティア 越川 加奈子さん)