英国:フェアトレードコットンで新学期を
「フェアトレードコットンで新学期を」計画は、英国の学校の子どもと若者に、彼らの制服がどうやって作られているのか、制服を買う選択行動が原料を生産して生計を立てている人々にどのように影響を与えているのか、を考えることを通してコットンの生産現場における不公正な取引に関して学ぶ機会を与えている、とフェアトレード協会がレポートしている。
この計画では、生徒たちはフェアトレードコットンを使った将来の制服のデザイン考案を依頼され、優勝したデザインは業者で実際に製作される。イギリスの5000の参加校がオーガニックコットンに関する集会や楽しい活動、展示などを通じて、このプロジェクトに対して積極的に関わる。
コットンの物語を描くヒントに、コットン作りのストーリーとなぜフェアトレードが大事なのかを描いたマルチメディアの特別な動画フィルムが制作された。そのフィルムはこちらのサイトからダウンロードできるwww.fairtrade.org.uk/uniform。子どもたちは、コットンに因んだゲームや手作り、お絵描きなどが楽しめる、6つのアクティビティシートを入手することもできる。
発展途上国のコットン農家たちが自らのコットン製品をフェアトレードという方法で販売することは、彼らのやり方で働いて貧困から脱するようになれる数少ない可能性の一つである。英国では、年間10億ポンド(約1250億円)が学校の制服に使われるが、現在フェアトレード製品が占めるのはほんのわずかに過ぎない。英国の家庭で購入される全てのフェアトレードコットンの制服は、多くは自分たちの子どもは学校へ行かせることができない貧しいコットン農家の人たちのための学校、本、きれいな飲料水、診療所といった真の利益につながる。
「フェアトレードコットンで新学期を」は、フェアトレード協会の「一歩踏み出そうキャンペーン」の一部であり、人々を協会の振興するフェアトレードコットンステッププログラムへ登録することを促している。サイトでは、Fair NaturallyやOriginal Source(いずれもフェアトレードスキンケアプロダクツのブランド),Essential Care(オーガニック/ナチュラルエッセンシャルケアブランド), Divine Chocolate(45%農家が所有するフェアトレードチョコレートブランド), Clipper Tea(フェアトレード/ナチュラルティーブランド), Lush(ハンドメイド石鹸ブランド)、Origin Wine(ワイン製造とロジスティクスメーカー)といった沢山のフェアトレードブランドの詰め合わせサービスバッグ50個を提供している。フェトレードコットン製の学校の制服はマークス&スペンサーとテスコのオンラインショップ、イギリスの制服配給協力業者から購入することができる。
フェアトレードコットン制服の仕入れ業者リストは、こちらで参照できる。
出典:フェアトレード協会
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)