アフリカオーガニック会議の「ルサカ宣言」
2012年5月2-4日まで、ザンビアの首都ルサカ市で開催された「第2回アフリカオーガニック会議 (AOC2)」に、35カ国から300名の参加者が集結した。会議のテーマは、「アフリカ共通の開発課題に、オーガニック農業の主流化を」。参加者たちが同意したのは、オーガニック農業は社会文化的な発展のみならず持続可能な発展、すなわち、食料安全保障、貧困削減、環境面での安全保障、気候変動への適応、人間の健康、先住民の智慧、植物種、家畜育種の保全において、主要な役割を担っているという点だ。
アフリカではオーガニック農業実践を適用したことで著しく収穫量が増加し、暮らしや食料安全保障が改善しており、このことを裏付ける国際的な研究結果が参加者間で共有された。購入された化学投入物 (その90%以上がサハラ砂漠以南に輸入されている)の代わりに、地元で入手可能な再生可能資源に基礎をおくオーガニック生産者は、不安定な投入物国際価格に対して強い。さらにオーガニック農業は温暖効果ガスの排出が低く、旱魃や豪雨のような極端な気候の折により適応力の強い(柔軟に対応できる)クライメート・スマート農業*である。
ルサカ宣言の全文は、ここから入手可能。会議議題、文書、パワーポイント・プレゼンテーションは、会議ウェブサイト www.africanorganicconference.com から入手可能。
*Climate- Smart Agriculture:直訳すると「気候変動に対応した賢い農業」になるが、具体的には、持続的な生産力の向上、気候変動への適応、温室効果ガスの削減を目指し、さらには食料安全保障や農村開発に資する農業のことを指す。
出典:アフリカオーガニック会議
Organic-market.infoより
(翻訳:ボランティア 大畑 恵里さん)