フランスのFormabio
1980年代にオーガニック・ムーブメントに関わった農業学校や大学の教師数人が始めて発展したFormabioは、非公式なネットワークだった。オーガニック農業に関する初級の授業を展開し、教師間で交換できるようにしたのもこのネットワークだ。
今、そのFormabioが、フランス国内のあらゆるレベルの教育機関や職業訓練校、公的また民間研究機関、その数60近くをカバーするオーガニック農業の公式ネットワークとなっているという。
ある公式覚書では、2011年9月よりあらゆる種類の農業コースにオーガニック農業を盛り込むよう求めており、さらに「オーガニック志向である」と公的に主張する資格を有するための最低必要条件が列記されている。これに加え、現在、オーガニック農業に特化した4つの資格認定が存在する。
2007年、フランスは2012年までに国土の6%をオーガニック農業に転向させ、さらに2020年までに20%を目指すと目標を定めた。ところが、2012年6月現在、 オーガニック農業は農地の4%近くをカバーするのみで、カリキュラムにオーガニック農業を盛り込み、農業環境的な農業手法を確立するためのより一層の努力が必要とされている。
フランスでは指導者や教師が訓練を受けることは未だ難しい。全国レベル、あるいは地方レベルで彼らが受けられるオーガニック農業研修はごくわずかしかないのが現状だからだ。しかし、学生、農家、技術者向けのオーガニック農業コースや研修、Eラーニングは年々増えてきている。
Ecology and Farming 誌によると、もし、フランスが本気で2020年までに20%の目標を達成したければ、オーガニック農業とオーガニック食品に関する教育訓練を増大することから始めるべきである、としている。この記事の全文は、登録購読者のみ利用可能、購読申し込みはここからできる。
出典:エコロジーと農業(Ecology and Farming)
Organic-Market Infoより
(翻訳:ボランティア 大畑 恵里さん)