2012年ロンドンオリンピックとパラリンピックでフェアトレード
2012年ロンドンオリンピックとパラリンピックは、これまでで最も“フェア”なゲームになるだろう。それというのも数百万人に及ぶ訪問者は、全会場を通じてフェアトレード認定のお茶、コーヒー、チョコレート、砂糖、バナナ、ワインそしてオレンジが提供されるからだと、フェアトレード財団は述べている。
ウィンワード諸島産と南米産のフェアトレードのバナナ一千万本、750万杯分のフェアトレードの紅茶、1400万杯分のフェアトレードマークのコーヒー、そして、ベリーズの砂糖農家が育てたフェアトレードの砂糖の小袋1000万袋が消費されると見られている。
6週間のオリンピック期間中に、約10万ポンド(約1200万円)のフェアトレード価値が創造されるのと同等である。これは、途上国でのスポーツの競技場や、学校、きれいな水が飲める井戸や診療所などのような社会的、環境的、経済的な開発プロジェクトへ投資される。
ロンドンはまた2008年に表彰された世界最大のフェアトレードの町でもある。
つまり、ロンドン中の20の区はフェアトレードのステータスを持ち、さらに議会の支援や小売り及びケータリング店舗でフェアトレード製品が利用できることを含む、フェアトレードの5つの目標を満たしている。
これら20のうちの5つの区は、ロンドンオリンピック2012のホスト行政区である。
ロンドン中で、約1000の小売業者と600のケータリング店舗は、ロンドンの象徴的な機関であるバービカン、大英図書館、ホーニマン博物館、ロンドン・アイ、国立劇場、ロイヤルフェスティバルホール、セント・マーティン教会、国会議事堂などで、有名なフェアトレードマークの入っている様々な製品を売っている。
フェアトレード食品を提供するという決定は、「ロンドン2012フードビジョン」の一部である。この計画はイベント中のケータリングに関する持続可能性基準を定めたもので、期間中およそ1,400万食が提供される。
フェアトレード財団は、非営利組織の同盟であるSustainのメンバーで、2012ロンドンオリンピックで健康と持続可能性を推進し、持続可能な生産者のための新しいビジネスや重要な「food legacy*」を作り出していくことを提唱している。
*food legacyとは、ロンドン2012フードビジョンの野望を達成するために作られたプログラムで、より多くのケータリングや食品供給者に対し、実務的な援助を伝え、提供する)
フェアトレード財団はチーム•フェアキャンペーンを開始した。
さらに詳しい情報はここから手に入る。
出典:フェアトレード財団
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 秋山 ゆかりさん (Carrie Akiyama))