英国:持続的海産物の生産が拡大
ガーディアン紙によると、昨年の英国におけるMSC、持続可能な漁場で獲られた魚と水産物の生産が41%増加した。小売店やスーパーマーケットは、消費者の商品の出所を知りたいという要望に応えている。英国の売り場におけるMSC認証を受けた製品の数の増加は著しく、2008年に200であったものが2011年末には988まで増加した。
漁業大臣のリチャード・ベンヨン氏は、この発展を維持することは簡単なことではないと認めつつも、この過去十年間の成果は消費者の毎日食べる水産物の質と生育場所に対する姿勢の変化の証拠であるとして歓迎した。
英国で最大のMSC認証魚の小売店であるセインズベリーは100種類目となるMSC認証商品を発売したばかりだ。アイスランドの一本釣りされたメバルの一種であるコダラが、他の成功事例であるコーンウォール地方産のイワシや同社の定番のタラのフライに加わった。またこの発売は、アイスランド初のMSC認証漁業を記念するものでもある。セインズベリーは2020年までに達成するべき20の持続性に関する目標を掲げており、それには全ての取扱魚を独自の持続性認証を受けたものにするという目標も含まれる。同社の「スイッチザフィッシュ・キャンペーン」は、伝統的にセインズベリーが取り扱ってきた「代表的な5つの魚(サーモン、タラ、ツナ、エビ、メバル)」に加えて、その他の持続的に生産された魚種に対する注目と売上を加速させた。
また、英国の他の小売業者も「倫理に反しない漁獲による」魚介類の力強い売上を報告している。例えば「コーペレーティブ・フード・グループ」は持続可能な漁獲による魚の売上が2010年から2011年の間に16.3%、金額では17億8000万ポンド(21億2000万ユーロ、約2340億円)から20億7000万ポンド(24億7000万ユーロ、2720億円)に増加したと報告している。これは、同時期の全ての海産物売上の増加率である8.2%の2倍に相当する。
調理済み加工食品から鮮魚まで、世界80カ国で13000以上の海産物がMSC認証を受け、昨年の間に50%以上増加した。更に詳しい情報はザ・ガーディアン紙を参照のこと。
出典:The Guardian
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア Kishin OKADAさん)