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ドイツ:オーガニック食品輸入状況

ドイツはヨーロッパ最大のオーガニックマーケットであるばかりか、最も大きなオーガニック生産国の一つでもある。しかし、この事実にも関わらず、ドイツでは2009年から2010年にかけて本来国内で生産されたはずのオーガニック製品の2%~95%(製品によって異なる)を輸入に頼った。

これは、オーガニック農業と他の持続可能な農業に関するドイツ連邦計画(BÖLN)に基づくプロジェクトで明らかになった。このプロジェクトは、農業に関するマーケット情報会社(AMI)、FiBL、AgroMilagroによって実施されたものだ。

Organic-World.netによると、穀物全体の輸入率は思ったよりも低く15%であった。

調査された2009年は、ドイツ国内におけるオーガニック穀類の収穫量は例年に比べて多かった。故にそれ以外の年の輸入率はより高くなると考えられる。小麦はかつてもっとも輸入率が高かったときは21%を輸入に頼っていた。タンパク質作物も輸入率24%と予想外の高いシェアで、中でも大豆は全輸入オーガニック油糧種子の76%を占めた。

生鮮オーガニック品の中で最も重要だとみなされる生産物の中では、輸入量でみると、じゃがいもは卵や生鮮野菜に次いで大きく、2009年の輸入シェアは28%となった。

野菜に関してみると、最も売れたのはオーガニックニンジンだった。ドイツ国内のニンジン生産地の14%をオーガニックニンジンが占めている。個人農家ではニンジン栽培のための農地拡大ができず、結果、オーガニックニンジンの48%を輸入する結果となった。

 

フルーツベジタブル例えばトマト(80%)やパプリカ(90%)といった果菜類が非常に高い輸入率となったのは、通年需要があるにも関わらずドイツ国内では限定シーズンでしか生産できないからだ。オーガニックバナナに関しては、輸入率100%となっている。

また、オーガニックのリンゴも2009年から2010年にかけて50%の輸入率と高くなった。また、オーガニックのミルクもバターも共に輸入率は26%、いずれもデンマークやオーストリアから輸入している。

この記事とデータは2010年度版「世界のオーガニック農業」で公表されている。さらに詳しい情報はこちらのサイトでもみることができる。

 

出典:Organic-World.Net

Organic-Market.infoより

(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)

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