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CAP内容変更はオーガニック農家にとって有益

主要な農業者団体また幾人かの農業大臣は、新しい規制と世界の食料需要が増える時期に供給が低下することを危惧し、欧州委員会が提案するより環境に優しい農業政策を批判してきた、とEurActivは伝える。しかしながら、欧州委員会が提案したEU共通農業政策(CAP)の変更は、オーガニック農家にとってより持続性のある農業の実践に向けた前向きなステップである。

農業担当委員のDacian Ciolos氏は、輪作の実施や、永久牧草地を定め、森林や緩衝地帯の創出を含む計画を擁護している。これらの提案は、EUの支出の約40%を消費する年間540億ユーロ(約5兆4千億円)に上る農家支援プログラムに向けて提案された変更点の一部である。 2014年に施行が検討されている「環境に優しい規定」草案は、オーガニック農家が既に行っていることが反映される。「本当に明確に認められたことを我々はとても喜んでいます」とIFOAMの政策担当者であるAntje Kölling氏は述べた。

10月にCAPの新案が出されてからというもの、Ciolos氏は、環境に優しい案によって事務処理が増え、生産に損害を与える、とする批判に対して守りの姿勢を続けている。「改定案の第一の目的は農業と持続可能性の両方に成長をもたらす道具を供給する事だ。さもなければ、CAPを公共政策として正当化するのは難しい。」とCiolos氏は述べた。しかしながら、IFOAMやその他の団体は、持続可能性を向上する為ならもっと多くの事ができるのではと疑問を投げかける一方、今後の欧州議会で各国リーダにより現在の提案が弱められてしまうのではないかと懸念している。

出典: EurActiv

Organic-Market.Infoより



(翻訳:ボランティア 越川 加奈子さん)

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