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デンマーク:オーガニック輸出に関する新記録

デンマーク統計局が新たに発表した数字によれば、デンマークは5年連続でオーガニックの輸出に関する記録を達成し、その規模は過去4年間で3倍以上となった。オーガニックデンマークは、来年以降もエコ製品輸出の拡大可能性は続くとみている。

2010年のデンマークのオーガニック輸出額は、8億5700万デンマーククローネ(およそ1億1500万ユーロ、日本円にして約115億円)、2009年対比15%の伸びである。

オーガニックデンマークの輸出マネージャーKlausBentzen氏は、「デンマークのオーガニック産業は成長しているし、国内消費も伸びている。我が国は人々が世界中で最もオーガニック食品を買う国で、世界中で最もオーガニック市場が発達した国である。オーガニックの市場は世界的に成長しているので、デンマークのオーガニック製品の可能性はとても大きい。事実、全ての製品分野で伸長している。中でも、肉類、牛乳、卵が最も重要なオーガニック製品群で、政府のオーガニック製品輸出に対する投資は、我々のオーガニック食品輸出のさらなる拡大に寄与するだろう」と述べる。

デンマークでは、特にドイツとスウェーデンで開かれる多数の有名な輸出販促展示会のために国内オーガニック関連企業を招集してきた。次の重要なイベントは2012年2月ドイツのニュルンベルクで開催されるBioFachである。

ドイツはデンマークにとってもっとも重要な輸出先である。ドイツは、デンマークのオーガニック食品の44%を輸入しており、中でも、2010年(デンマークからドイツへ輸出されたオーガニック食品の)49%を占めた乳製品と卵は重要なオーガニック製品カテゴリーといえる。

世界で最も大規模なオーガニック食肉生産者の一つであるFrilandの総支配人Randi Kock氏は、デンマークの農家がもっとオーガニック農業に転換してほしいと考える。「もし、我々がもう少しデンマーク食材を扱うことができていれば、我々の製品の伸びはもっと大きかったに違いない。我々は、より強力な第一次産品を生産できるよう生産者のための条件を整えなくてはならない。そして、この巨大な輸出の可能性を活かさなければならない」

輸入オーガニック食品に関しては、36%をフルーツと野菜が占めた。また、2番目に大きなカテゴリーはシリアル類とシリアル製品で15%となった。一方、飼料の輸入は9%にとどまっている。

Klaus Bentzen氏は、輸入量が増えた原因を以下のように説明した。「オーガニック食品の輸入が増えているものの、2008年を下回るレベルだ。この増加は、家庭におけるエコロジー志向がどんどん高まっていることの表れだ。食品のカテゴリーによっては、我々に食習慣がなかったり生育がデンマークの気候に適さないものがたくさんある。例えば、コーヒーや紅茶、米などだ。デンマークは、いくつかの特有な食品においては供給不足状態である」と語っている。

デンマークに関するもっと詳しい情報は、デンマーク統計(注:デンマーク語です)を参照することができる。

出典:Organic Denmark

Organic-Market.infoより

(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)

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