オーストリア:Nyeleni食料主権フォーラム
The Nyeleni European Food Sovereignty Forum(Nyeleni食料主権フォーラム)が、2011年8月16日から21日にかけてオーストリアのクレムスで行われ、フォーラムでは第一回ヨーロッパ食料主権宣言が採択された。その中で、「我々は、食料システムの変革が社会変革の一歩である」と宣言する。
宣言の全文はこちら(英語)。
ヨーロッパの国々の400以上の代表が、集合体としての能力の強化、食料システムにおける共同体運営の回復、農業産業システムへの抵抗、そして食糧主権に対するヨーロッパレベルでの強い運動を広げ、確固たるものにすること約束した。
会では、120以上の機関や個人、消費者代表や社会運動家たちが、現在のヨーロッパと世界の政策の及ぼす影響力に関して議論を行った。また、併せて、ヨーロッパの食料主権を推進するにあたっての一連の綱領と規約一式を作り上げた。
フォーラムでは、若者や女性、生産者といった食料への関心が高い人たちの声の貢献を強調した。このような経験の多様性と豊かさがフォーラムに共通の枠組みをもたらし、参加民主主義的なプロセスに基づく協働行動計画を決めることを可能にした。
フォーラム参加者たちは、生態系の観点から持続可能で、社会的にぴったりな食料生産と消費のモデル−つまり産業化していない小規模農業と加工業者、様々な流通をベースとした生産と消費のモデル−へ近づけいくことで食料システムを管理してくことを強く誓った。
それはつまり、「食料流通における分散化、生産者から消費者に至る供給の仕組みを短縮すること」、「特に食と農業の分野において労働的・社会的条件を向上させること」、そして「共通の資源や資産(土地、水、空気、伝統の知恵、種子や家畜など)の使用に関して民主的な意思決定を行うこと」、「公共政策はいかなるレベルにおいても、確実に、地方の活性化、食料生産者にとっても安全面からみても公正な価格、そして全ての食品が遺伝子組換えでないことを保証すること」ということだ。
出典:Nyeleni European Food Sovereignty Forum
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)