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Hipp社がカリーニングラードでオーガニックジャガイモ初収穫
スクワ・タイムズの報道によると、ドイツを拠点とする企業Hippは、現在はロシアのカリーニングラードに一部のオーガニック生産を依存している。同社はジャガイモの初収穫に満足しており、最高責任者で共同所有者でもあるセファン・ヒップ氏(Sefan Hipp)は同社企画でカリーニングラード工場へ最近訪問した際、「この新たな収穫に胸が躍っている。これが最初で最後とならないよう願っている。」と述べた。
オーガニックのジャガイモはカリーニングラードの小区画地で栽培されたが、ここはHipp社のベビーフード生産拠点でもある。ポーランドとの国境付近に位置するマモノヴォの村の工場は、瓶詰商品で年間4500万〜5000万瓶の生産能力を有し、2億瓶まで生産拡大ができる可能性もある。今後5年間は生産設備を現在の一施設に集中させ、その後で第二施設を検討する見込み。
世界最大のメディア企業ニールセン・カンパニーによる2010年の数値によると、ロシアの3歳以下の子供を対象とした年間ベビーフード市場は、33万7000トン、150万ユーロ(約1億5,600万円)相当であると見込まれている。今日、ロシアでは伝統農法を採用する企業が市場を独占しているが、Hipp社はそのシェアが5%であるにも関わらず、楽観的な見方をしている。同社によると、ベビーフード市場は年間8%の成長が見込まれており、同社のマーケットシェアは本国ドイツでは50%以上である。また今までのところ、ロシアのオーガニック食品市場は全市場の1%未満となっている。
出典:モスクワ・タイムズ(The Moscow Times)
Organic-Market.Infoより
(翻訳:ボランティア 西野 実加さん)