チュニジア版「プランタンビオ」の開催とオーガニック認定ラベルの導入
5月10日から16日の1週間、チュニジア産のオーガニック製品のお祭り「プランタンビオ(オーガニックの春)」が、今週チュニジアで開催された。農業・水資源・漁業省がイベントを主導し、チュニジア農業・漁業協会(UTAP)の協力を得て企画された。
チュニジアで初めて企画された“チュニジアのオーガニック製品ウィーク”は、オーガニック農業に関する国レベルの会議が開催され注目を集めている。400を超える農業経営者、生産者、若い世代の推進者や農業高等学校の学生、そして検査・認証機関、同様に納入業者などが集まった。
イベントの期間中、“チュニジアのオーガニック認定ラベル”の導入が発表され、最初の対象製品として、オリーブオイル、ナツメヤシ、そして穀物類がその栄冠を授かることになった。認定ラベルの導入は、チュニジアのオーガニック農産物の価値を高める政策の一環であり、農業投資促進機構(APIA)の要職にあるモハメド・チョクリ・アヤチ氏は2010年5月5日(水)、チュニスで行われた記者発表で、その目的を強調した。
またイベントの一環として、チュニジア北部、中央、南部など、各地方で同様のカンファレンスが開催される予定だ。UTAPの本部は、今回のイベントとは別に、オーガニック農産物と関連するサービス産業の見本市を企画している。
チュニジアは、オーガニック農産物の輸出で世界第24位、アフリカで第2位の地位を占める。同国の農業投資促進機構は2009年、オーガニック農業の8プロジェクトに、約1,210万ディナール(650万ユーロ、7.5億円)を投資することで合意した。この様に過去2001年‐2009年の間、52のプロジェクトが採用され、投資金額は約8,130万ディナール(約50億円)に達し、その内、寄付金は1,200万ディナール(約7.5億円)になると見積られる。
Bio-Marche.Infoより
(翻訳:ボランティア 北村公和さん)