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ロイヤル ウェルッシュ ショー:オーガニック食品と農業

ヨーロッパ有数の農業見本市のひとつであり、イギリス ミッドウェールズ地方 ビルス・ウェルズで毎年開催されているロイヤル ウェルッシュ ショーが、先日7 月20 日〜23 日に開催された。会場内の 田園保護(Countryside Care)エリアでは、オーガニック食品・農業を紹介する大テントが設営され、生産者および消費者に豊富なサービスや情報を提供した。


オーガニック農業のさまざまな技術を駆使することで作物への化学物質の使用を減らす方向性を模索しながら、Farming Connect Organic Development Programme (オーガニック振興につながる農業プログラム) の一環として、オーガニック センター ウェールズは技術的なアドバイスを行った。牧草地の生産性を向上させながら、その生態系を守る活動を行う The Grassland Development Centre のブースでは、クローバー クリニックも併設され、最高品質のクローバーの生産方法などを知る手掛かりが農業生産者に提供された。オーガニック転換に関する情報は、オーガニック転換情報サービスのスタッフから入手でき、その中には、情報ファイルの提供や最大 3 ヵ所の農地への訪問が含まれる。ウェールズを活動拠点とする主要 3 認証団体を代表し、 the Soil Association Certification Limited と Organic Farmers and Growers and Quality Welsh Food Certification がアドバイスや情報提供を行い、Graig Producers と Welsh Black Cattle Organic Club という 2 つの生産者団体がスタッフを駐在させて、それぞれの活動内容について語った。
ウェールズ地方には現在、1,000 以上のオーガニック生産者が存在し、オーガニック農地は 100,000 ヘクタール以上にのぼる。この地方の農耕地の大半は草原が占めているが、オーガニック農地は全農耕地の約 8 % を占める計算だ。ウェールズ地方における耕地利用全体のなかでは比較的高比率を占めるものの、園芸作物や耕地作物を栽培する面積は依然として小規模だ。オーガニック センター ウェールズで理事長を務める Sue Fowlerは、「現在、オーガニック農業はウェールズで定着していますが、市場が成長する余地はまだまだあります。だからこそ私たちは、オーガニック農業を支援する目的でスタートする新プロジェクト Better Organic Business Links への資金提供を意欲的に続けています。活動に参加したい方は、私たちの団体までご連絡ください。みなさまのご参加を歓迎いたします。」と述べている。Better Organic Business Link はウェールズ議会と European Agricultural Fund for Rural Development (欧州農業農村開発基金) が資金提供する Rural Development Plan for Wales 2007-2013 (ウェールズ農村振興計画 2007 – 2013) を通じて資金を獲得した Supply Chain Efficiency(供給網効率化) プロジェクトのひとつだ。
参照:http://www.organic.aber.ac.uk/
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/

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