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アジア企業はナチュラル・オーガニック化粧品基準に向かっている

出典:オーガニックモニター
オーガニックモニターの新たな調査によって、ますます多くの(コスメ関係)アジア企業が認証を取得する道を選んでおり、ほとんどがヨーロッパの基準を選択していることが明らかになった。エコサート認証基準は最も広く受け入れられており、日本、韓国、マレーシア、そしてオーストラリアの企業に採用されている。ナチュラル・オーガニック認証基準はこれらの企業のブランドにとってますます大きな差別化のポイントになってきている。


マレーシアでは、Buds Cherished Organicsが今年早く、エコサート認証の分野に乗り出してから売り上げが増加していることを報告している。それは認証されたオーガニックベビーケア製品としてはアジア初のブランドで、マレーシア企業、I-Greenが製造する。I-Greenは、オーガニック認証は売り上げを大きく伸ばすために欠かせないと信じている。Buds Cherished Organicsの成功は、マレーシアの企業の中で、隣国のアジア諸国やヨーロッパへ輸出開始する先導を切っている。I-Green自身も、同社の他ブランドの認証を始めることを目論んでいる。
アジアの消費者は、化粧品・衛生用品市場の合成化学物質によって起こりうる危険に対する意識が高まるようになるにつれ、ナチュラル・オーガニック化粧品へと方向転換するようになっている、とオーガニックモニターは報告する。特に中国製品を含めて、健康への不安は、製品品質や安全問題に対する消費者需要を高める結果となった。中国では、オーストラリアのブランドJasmin Skincareが「化学物質不使用」化粧品に対する消費者の需要に応え、資本を投入している。また、オーガニック原料を使用したり、認証された製品を販売し始めてから、大きく売上げが増加したことを報告している。そのような特性を強調するために、「世界一のオーガニックスキンケア」としてそのブランドを売り込んでいる。多くのオーガニックブランドがそうは唱えないだろうが、この販売戦略は、多くの消費者が化学物質にまみれた化粧品に対する信用を無くした中国で非常に成功している。そのような中国の消費者の信用を得るために、Jasmin Skincareの経営幹部は、「自分たちの製品は食べられるほど安全」とさえ言明している。
認証はJasmin Skincareの成功への鍵である。それは最近オーストラリアの化粧品会社で増えている、公的認定機関Organic Food Chain(OFC)の化粧品基準を採用する企業のひとつである。製品は認証されたオーガニック原料で製造され、その多くがUSDA(アメリカ農務省)に認証されている。他のオーストラリア企業はヨーロッパの化粧品基準を採用しており、ここでもエコサートは最もよく知られている。Nature’s Careは最近、認証されたオーガニックパーソナルケア製品の分野に乗り出した。それはエコサート認証基準を採用している。というのもエコサートの基準の方がOFCのものに比べ、より国際的に認められているからである。多くの企業にとって、認証は高い製造基準を満たしたという保障を与えるだけではなく、輸出市場を切り開くものである。この点では、米国のブランドはアジアの自然派化粧品市場が急成長する中で遅れをとる危険性がある。米国のブランドであるNature’s CareとAvedaはアジアで非常に成功しているが、これらのブランドはナチュラル・オーガニック化粧品基準を採用していない。基準を採用しているアメリカ企業がきわめて少ないのに対して、ヨーロッパとオーストラリアのブランドは自然派化粧品に対するアジアの需要の伸びに資本を投下することに関心を向けている。ナチュラル・オーガニック化粧品基準は、11月16、17日にフランクフルトで開催されるSustainable Cosmetics Summit(持続可能な化粧品サミット)の中で大きく注目されるだろう。詳細はサミットWebサイトにて。
Organic Monitorより
http://www.organicmonitor.com/
(翻訳:ボランティア 原野 裕子さん)

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