スペインのオーガニック市場
オーガニック製品の見本市、BioCulturaがマドリッドにて開催された。出展したオーガニック農家やオーガニック製品販売業者の願いは、スペイン国内の顧客を得ることだ。スペインでは、オーガニック製品が大変多く生産されているのにも関わらず、オーガニック製品は通常の生活においては、主流ではないと見なされている。
2008年度のIFOAMのレポートによれば、世界のオーガニック農地面積の24%を占めるヨーロッパ大陸で、スペインは2番目に大きなオーガニック生産国である。農務省は、スペインには18,000軒以上のオーガニック農家があり、耕地面積地は合計で約100万ヘクタールと見積もっている。しかし大半のオーガニック食品はドイツやイギリスのような北ヨーロッパに行ってしまうので、スペイン国内でオーガニック製品を見つけるのは難しいと、BusinessWorldは報告している。
しかしながら、状況の変化を示す兆候も現れている。例えば、サラマンカ地区では、今年の初頭、デザイナーズブティックが立ち並ぶ中、製品は全てオーガニックのBabyDeliがオープンした。
マドリッドのオーガニック農業委員会のセラーノ氏は、「リサイクルを行ったり、一般的に環境について考えるなど、スペイン人の中でも、環境問題への意識が高まってきており、それによって、オーガニック製品消費が後押しされていくでしょう。」と述べている。カタルーニャ地方では、地元の消費者にオーガニック製品の良さをアピールするキャンペーンが始まった。BioCulturaの出展業者はまた、この見本市によって、スペインの人たちが、価格よりも健康と製品の品質について考えてみることも大切だとわかってくれるようになることを願っている。
※参考URL:http://www.bworldonline.com/
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/