英国：100%オーガニックのファーストフード店「Org-e」がオープン

「Org-e」の商品はすべてオーガニックで、ソイル・アソシエーション認証を受けている。「Org-e」（名前の由来はOrganic Excellence）はロンドン初となる完全オーガニックのファーストフード店で、テイクアウトと店内飲食が可能。ヘルシーでオーガニック、そしておいしい食事をリーゾナブルな価格で提供する。一例を挙げると、サラダやサンドイッチの価格は3.50ポンド（約860円）前後。サラダや野菜メニューの幅広いラインナップに加え、チキンカレーやラザニア、チャバタに、クラシックなパンとバター、ツナ＆エッグサンドイッチ、さらにスコットランドのスモークサーモンのほうれん草＆クリームチーズ添え、といったメニューも揃えている。「Org-e」の仕掛人であるSanjay Srudher氏は過去数年来、自宅ではオーガニックの食事をつづけてきたが、テイクアウトのオーガニック料理にはめったにお目にかかれなかった。結果、自分自身で店を立ち上げることになったというわけだ。メニュー開発は、テレビでも有名な料理人DanielGreen氏が行った。

ロンドンでソイル・アソシエーション認証を受けているレストランは、「Org-e」の他にThe Duke of CambridgeとRitzの２店舗だけであり、いずれも一部のメニューの認証である。「Org-e」の環境に対する基本姿勢は、英国国内産の季節の食材に可能な限り重点を置いていることから伺われる。国内産でない場合も決して空輸ではない、とソイル・アソシエーションの政策部長Peter Melchett氏は、「Org-e」のオープニングの際に述べている。
店内装飾に関しても、「Org-e」は新たな基準を設けている。電力供給源から掃除用具まで、また再生木材を使用した床板など、店のインテリアも環境への負担を少なくするという独自の理念に調和している。テーブルに椅子、ディスプレイ用の冷蔵庫は中古品を使用。ランプシェードはレジ袋をリサイクルしたもので、また食材を入れる容器のほとんどは堆肥化可能である。壁にはエコに関する情報がペイントされ、もちろんこのペンキもエコ・フレンドリーなものが使われている。
Org-eのサイト　www.org-e.com
Organic-Market.infoより
http://www.organic-market.info/