オーガニック情報アーカイブ
スイスのGM作物一時停止
スイスでは国民投票により、スイスの農業から5年間GMOを締め出すことが決定した。環境保護団体や消費者グループによって進められてきた、農業への一時的なGMO禁止の活動に、最終的には55.7%の賛成票が投じられた。26の各カントン(州)も、GMO禁止に賛成の意を表明した。
禁止を支持していた人々は、今回の結果について「環境保護者、消費者組織、そして農家の結束力の証明だ」と話している。禁止運動側の論拠は、GMOは消費者にとってもスイス農家にとっても利益がなく、この一時停止によって農家が自分たちのマーケティングやオーガニック作物をさらに良いものにする機会となる、というものである。
政府、産業界、そして主要な中道右派、それから右派の政党はすべてこの一時停止に反対している。こちらの言い分は、現在の法律で十分な安全は保証されており、GMO停止によりスイスのバイオテクノロジー研究に支障をきたすというものだ。
GMOの一時停止についての投票は、2003年に議会で可決された新法(ある一定の条件のもと、スイス国内でのGM作物を認可するというもの)を受けて出てきたもの。
Organic-europeより