vol.20 スウェーデンのオーガニックレストラン
ニュースにあわせてというわけではないのですが、この夏は初の北欧にも足を伸ばしてきたのでスウェーデンについてお話したいと思います。
環境大国、オーガニックの面でも進んでいる!と何度も耳にしていたので期待感いっぱいで出発しました。フランスから飛行機でデンマークの首都コペンハーゲンに入り、そこから電車でスウェーデンに向かったので、飛行機の中からは感動するほどたくさんの風車(もちろん、風力発電用です!写真上:有名な人魚の像の奥にズラリと並ぶ風車)が見えました。さすがさすがの北欧のエネルギー自立作戦を垣間見させてくれたお出迎えでした。コペンハーゲンとスウェーデンのマルメを結ぶオアスン海峡大橋を渡ってスウェーデン側にきても、やはり風車が見えます。友人のいる街カールスクローナに来て、早速街の探索です。
環境に関する勉強のため留学している友人でしたので、やはり既にいろいろなことをチェックしてくれていました。実はその前に別の街を訪れたときには、スーパーではほとんどオーガニック食品を見つけることができず、ちょっとがっかりしていたのです。
というわけで、オーガニックヴェジタリアンレストランへ。
ランチのために確か12:40頃訪れたのですが、既にランチバイキングは終了、他のメニューもあまり残っていなかったこともあり、とてもやわらかな感じのお店のマダムがじゃあ、こちらで適当にランチプレートにしましょうか?と提案してくれました。常連さんがほとんどのような店に突然やってきた日本人二人組に対してこの気配り。かなり期待が高まります。
おもしろいなあ、と思ったのがこういうお店ってどこの国でも同じ雰囲気を醸し出すのだなあということです。温かい木の内装。オーガニック食品やフェアトレード商品(コーヒーや紅茶、チョコレート、シリアルなど。写真右:食品と本の並ぶ棚)とヴェジタリアン料理や環境に関する本の販売。素朴なのだけれど、とてもあったかそうで、そしておしゃれなお店の人。最近日本で増えてきたオーガニックレストランやカフェの何店かが、すぐ頭に浮かんできました。
出てきたプレートはこんな感じでした。
・レンズ豆のスープ(底にサワークリームのような濃いヨーグルトのようなクリーム入り。上にはアルファルファがのっかっていて、不思議な食感を醸し出していました。どれもおいしかったけど、特にこれがピカ1!)
・きのこのキッシュ
・にんじんと昆布のサラダ(そう、何と昆布です!これもにんじんの千切りサラダの中に同じく細く切った昆布がアクセントで入っていて、日本人としては新しい昆布の使い方を教えてもらったようでした。)
・いんげんとピーナッツのサラダ(胡麻和えは日本でもよくしますが、ピーナッツ和えも違ったコクでグッドでした。)
これでしめて60スウェーデンクローナ(日本円にして915円)。為替の関係もあって若干高めに感じられるかもしれませんが、材料は全てオーガニックでしっかりと仕事がされていましたし、お腹も満足。物価の高い北欧のことですから、十分に納得できる値段でしょう。
スウェーデンでもまだまだこうしたオーガニック食材のみを使用しているレストランは少ないようですが、このおいしさと心地よさがあれば、今後どんどん広がっていく予感大です。