デンマーク:フードサービス業界でオーガニックフードが2倍の成長
出典:Organic Denmark
デンマーク最大の小売業者グループが明らかにした最新のデータによると、2012年から2013年にかけて、デンマークの私営および公営のケータリング機関へのオーガニック食品の売上は9.4%上昇した。2013年には食堂、レストラン、およびその他の施設によって購入されたオーガニック食品の額は9億4,800万デンマーククローネ(日本円で約173億3,000万円)に達し、オーガニック食品による総収入は、2009年以来2倍を上回る成長をみせている。 「オーガニック食品は徐々に国内のキッチンで確固たるポジションを確立しつつあり、今年はさらなる売上増を見込んでいます。各自治体が公共フードサービス関連のプロジェクトを多数見直している中、こうした動きが環境に配慮した製品に対するさらなる需要を牽引していくことでしょう」と Organic Denmarkのプロジェクトマネジャー、Rikke Thorøe Grønningは予測する。肉よりも野菜を含む食事、また旬の食材を活用した食品への転換は、ムダの削減にも一役買っているため、現在の予算内でやりくりすることは十分に可能なはずだ。(写真:Regional Hospital of Randers) デンマーク国内のフードサービス業におけるオーガニック食品の売上は、現在総売上の6 – 7%を占める。この比率は、国内の小売業におけるオーガニック食品の割合(7.6%)とほぼ同じで、世界で最も高い比率を示している。総売上におけるケータリング施設のタイプ別内訳は以下のとおりだ:公共施設 36%、食堂 31%、レストラン/ホテル/カフェ 18%、その他(ガソリンスタンドなど)15%。 Organic Denmarkは、デンマーク国内の主要フードサービス卸売業者15社によるレポートを通して、フードサービス部門におけるオーガニック食品の総売上の約75%を集めたデータベース Økologiske Databaseを作成した。上記の数値はこのレポートに基づいており、残りの市場に関してはオーガニックのアナリストが予測を行った。詳細はOrganic Denmarkにて確認できます。 13.04.2014 翻訳:Kanako Hara