EU、エコマークを食品・飲料にも
欧州委員会がエコ表示(*1993年制定。環境負荷が少ないと認められた商品に対しラベル表示を認めている)の枠組みを食品や飲料の製品を含む領域にまで広げる意向を示した、とThe Organic standard誌(世界のオーガニック認証や基準に関する月刊誌)は報告した。この動きは、より幅広い種類の製品やサービスをエコ表示の対象として取り込むべく改訂を進めている取り組みの一環である。
欧州委員会は、この提案が環境パフォーマンスや製品のエネルギー効率をより一層改善し、また同様にそれらの製品の売り上げを大幅に向上させる見込みがあると主張している。しかしながら、適用可能な基準はまだ開発途上にあり、新しく改訂された規定が施行されるまで、18ヶ月以上を要する可能性がある。
生産者たちは、かつてエコマーク製品の売上げの一定割合を「申込金」として支払っていたが、改訂後の規定ではそれが請求されることはない。また一方で、Eurobarometerが行った世論調査によると、欧州の人々は一般に、それらの製品にお金を費やす心構えが出来ている様だ。
デンマークでは、現在に至るまで、デンマーク料理レストランや仕出し業者は、EUオーガニック規定にずっと従い続けてきたことから他の加工業者と同様の扱いを受けてきた。しかしデンマークの人々は、食品加工の規定が、特に必要書類に関してレストランには上手く機能していないと受け止めている。新しいEU規定は、仕出し業者を違った形で扱う事を認めるものだ。デンマーク食品局は現在、レストランや仕出し業者がそれぞれ、購入する原材料のうちオーガニック食材が占める割合に応じて、オーガニックの中でも金・銀・銅とレベルを分け、自身を売り込むことを認める計画を進展させたところ。銅のオーガニックは、未加工の原材料の20〜40%がオーガニック、銀のオーガニックは50%から95%の間の割合を占めるものでなくてはならない。そして、95%を超える原材料がオーガニックであるものが金の称号を得られる。フィンランドは既に、同様のシステムが稼動している。
参照:EUエコラベル
http://ec.europa.eu/environment/ecolabel/index_en.htm
www.organicstandard.com
Organic-Market Infoより
http://www.organic-market.info/