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イギリス:学校給食の文化を変える6つのステップ

英国政府の児童健康対策案は、春までに完成する予定だったが、世に注目されることなく、秋まで延期となった。それと同時に、政府がもっとも力を入れて児童の健康改善をしなければならない学校の給食サービスが危機に陥っている。多くのイギリスのカフェテリアが赤字経営状態であり、長く持ちそうにないのだ。


学校給食の文化を変える目的の、5年間プロジェクト「Food for Life Partnership」は、1700万ポンドの宝くじ資金から成っており、食品キャンペーン、健康教育トラスト、オーガニック園芸などに焦点を当てているソイル・アソシエーションが主体となっている。同プロジェクトは先日、「学校給食の文化を変えるための6つのステップ」をこれ以上遅れることなく実施するようにと、Ed Balls 国務長官に公開書簡を送った。
「学校給食の文化を変えるための6ステップ」とは、
・2015年までに全生徒が、健康的で環境に優しい給食を食べられるようにする
・給食は教育サービスの一環として運営されるべきであり、営利事業を目的とするべきではない
・かかる材料費の1ポンド(約210円)につき、政府から給食費用として、1生徒あたり50ペンス(約105円)を支給する
・新鮮な給食を用意するために、調理師の給与対象時間を延ばす
・Key stage3年生(*イギリスの教育制度で小学校7年生に該当)になるまで、最低でも年間12時間の料理の授業時間を確保するよう、2011年までに整備
・全生徒が実際に食べ物を育てたり作ったりする経験を庭や農園で持つことが出来るよう、2011年までに整備
「Food For Life Partnership」のディレクター、Emma Nobelは、政府が学校給食を救済しなければ、最終的には給食というものが無くなってしまうだろうと言及している。学校給食は政府にとって、肥満、食生活による病気に対抗するためのもっとも重要な手段のひとつであり、農業や食により排出される温室効果ガス問題に多大な貢献をもたらすものだ。
参照:http://www.soilassociation.org/
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/

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