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プレスリリース:ヨーロッパオーガニック会議(EUROPEAN ORGANIC CONGRESS)の成果

IFOAM(国際有機農業運動連盟)のEU支局によって、2007年12月5日、ブリュッセルにて開催されたヨーロッパオーガニック会議では、新たな政策課題が掲げられた。


300人を超える参加者が集ったこの会議では、EUの未来の農業政策に対し、明確な政治的提案を成立するに至った。この高レベルの会議の意義をEUの農業担当委員マリアン・フィッシャー・ボーエル女史が説明している。それは、オーガニック分野が直面している将来への課題と、その課題への取り組み方を浮き彫りにするものであること、またオーガニック製品の様々な利点から得られる社会的恩恵を、政策立案者たちがいかに保証するかまで明確にしたものであるということだ。また、EUの環境総局と農業総局の各委員、そして環境NGO団体では、CAP(EU共通農業政策)の最優先事項である環境問題(気候変動、生物多様性保護、水の運用)に対して、オーガニック農業が貢献するものであると認識している。
「オーガニック農業は、ロケット打ち上げの科学とは違う」と語るのはIFOAMのEU支局代表フランシス・ブレイク氏。「共通の理解の上で、オーガニック農業の基盤は、予防原則に基づき、単なる農業システムに投資することを正当化する。その農業システムはCAPのあらゆる目標を遂行し、EU市民の希望に適うものである。そこで私たちは欧州委員会に対し、『ヨーロッパオーガニック行動計画』の見直しと改訂を呼びかけた。それはあらゆる農業政策分野を通じて、このオーガニック農業という重要な生産システムの促進に向けて一貫した政策を打ち出すためだ。CAPの将来についての今回の話し合いは、本格的な行動を起すための重要な機会となった」。
定員を超えて参加者が集ったこのイベントでは、オーガニック産業部門がその強さと成熟度を示し、オーガニック食品・農業が農業政策論争の中心となってきたことを証明した。また今回のイベントに欧州委員会の議員が数多く参加したことは、欧州の政策立案者たちにとってオーガニック農業がいかに重要な問題であるかを示す結果となった。
会議の結論において、段階的に必要な行動計画が明らかにされた。
(1)オーガニック農業をCAP見直しの一部として展開される環境施策における特定のテーマとすること。
(2)地域発展計画の資金の増額案について、確実にオーガニック農業に焦点が当たるようにすること。特にこれまでオーガニック農業支援が十分になされてこなかった地域や加盟国を対象とする。
(3)オーガニックに特化した調査計画や討論会の発展をサポートする。調査・
開発・知識における優先事項を明確することに限定した活動になるようにする。
(4)オーガニック食品・農業に関するEU規定の改正プロセスにおいて、利害関係者がより多く参加できるようにする。
(5)オーガニック市場が拡大するにつれて本来の価値観が損なわれることのないよう、オーガニック食品の完全性を維持する。
(6)オーガニック製品における非遺伝子組み換えの原則を守るよう、GMO政策キャンペーンを続ける。遺伝子組み換え汚染の法的責任は、汚染者支払い原則に通じるものであることを明確にする。
(7)原油価格の急速な高騰と近い将来の原油不足を念頭に、オーガニック生産への早急な採択が必要であるという緊急性を承認する。
「2004年の欧州委員会のオーガニック行動計画は良いスタートではあったものの、政策の重要な部分が十分に実行に移されず、見過ごされることもあった」と、IFOAMのEU支局部長Marco Schluter氏は述べている。「特に、非遺伝子組み換え農業をいかに守っていくか、という問題に触れていない。オーガニック農業をサポートするために、その調査と地方発展政策における欧州の数々の政策には、飛躍的な発展が求められている。この会議は、政策立案者に対して具体的な提案を示すものとなった。今こそEUと加盟国は全力で行動に移さなければならないときだ。」
会議詳細:
http://www.organic-congress-ifoameu.org
IFOAM EU Group
phone + 32-2-280 12 23, Fax: +32-2-735 73 81,info@ifoameu.org
http://www.organic-congress-ifoameu.org

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