アイルランド:オーガニックの新たなアドバイザー
アイルランドでは現在、40000ヘクタールにおよぶ農地においてオーガニック農法を営む、1100人の農業者がいる。「この地域でオーガニック農業を営む人の割合は、12年前と比較して6倍も増加している」と説明するのは、アイルランドの農業食糧部門の権威である団体、『Teagasc』の事務局長代行Tom Kirley氏。彼はまた、Teagascが新たな3人のオーガニック農業アドバイザーを抱えていること、それはオーガニックの生産部門での成長に歩調を合わせた結果であることを、付け加えている。
Kirley氏によれば、オーガニック農業とは発展しつづける市場に向けて食物を生産することであり、この市場はアイルランドでも、その他のヨーロッパの国々でも、人気が高まっている。現在Teagascは、オークパーク(カーロウ州)、アセンリー(ガルウェイ州)、ジョンスタウン・キャスル(ウェックスフォード州)の3カ所でリサーチセンターを設けている。またオーガニックの研究のため、500エーカーの土地を所有している。
「現在、私たちはアドバイザー・チームを形成しているところです」とKirley氏は続ける。「それはオーガニック市場の必要を満たすとともに、オーガニック食品・農業に対する私たちの責務を示すことにもなるのです」。しかしながら、タラモアで開催された会議でこのTeagascのプランが発表されたものの、アイルランド生産者の反応はどちらかというと鈍いものだった。
現在のところ、アイルランドのオーガニック生産部門においては、年間3,000頭の牛と6,000頭の羊がオーガニック生産・加工されている。英国市場は今後、自国の生産量と消費者の需要との間のギャップを埋めるべく、年間20,000頭におよぶオーガニック牛を輸入する必要が生じる、と予想されている。
参照:Teagasc
http://www.teagasc.ie/news/2007/200705-23.htm
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/