イギリス、「Sainsbury’s」がプラスチック使用を大幅縮小
英国の大手スーパーSainsbury’sは、国の中心部におけるプラスチックを撤廃しようと、率先してきた。同店では今後、総菜やオーガニック食品に使用されるプラスチック製トレイや袋、1億5千個が年々姿を消していき、代わって堆肥利用可能なパッケージが使用されることになる。これによって、Sainsbury’sの年間使用量だけでも3550トンのプラスチックを削減できる。同社の社長は、すでにイースターエッグの過剰包装を減らしてきたこと、リサイクル包装にはさらなる注意を払ってきた、と発表している。また、500種の食品を堆肥へと分解可能なパッケージに移すことで、「環境への悪影響を減らすのに大きく貢献できる」と自信を示している。同氏はまた、近い将来、消費者は堆肥化を活用することによって、家庭のゴミを現在の半分に減らすことも可能になると考えている。
この堆肥利用可能なパッケージは、2002年にSainsbury’sによって開発され、初めはオーガニックのりんごやトマト、じゃがいものパッケージとして限られた範囲で試用されてきた。オーガニックトマトの例をあげれば、製品とパッケージのすべてが家庭で堆肥化可能である。同社は、ヨーロッパの中でも、この種のパッケージを使用している最も大規模で、唯一の会社である。Sainsbury’sではフルーツや野菜の70%が容器を使用しないで販売されており、その割合は他の小売店(「Tesco」は50%、「ASDA」は40%)と比較しても高い。
2007年1月より、ほぼ80%のオーガニック果物と野菜が堆肥化パッケージを使用して販売されている。総菜やオーガニックソーセージ、オーガニックのチキンには2007年秋から使用される予定。さらなるステップとして、同社のパッケージにおけるガイドラインが、食品のラベル表示上により明確に示されることになった。
Organic-Europeより
http://www.organic-europe.net/
Sainsbury’sのホームページ
http://www.sainsburys.co.uk/home.htm