イギリスで「エコラベル」の動き
英国の環境省大臣デビッド・ミリバンド氏は、政府が「エコラベル」表示の制定を検討していることを明らかにした。このエコラベルによって食品の生産と輸送過程によって生じる温室効果ガスの量を示すためだ。このラベル表示が決定すれば、これまで大手スーパーのTESCOやASDA、Marks and Spencerが実施してきたグリーンラベル計画が標準化されることになり、消費者にとっては環境にやさしい製品の選択が保証されることになる。エコラベルは、すでに表示が義務づけられている2種の栄養成分表示と区別される。
ミリバンド氏はまた、このエコラベルが生産から販売まで食品の全ライフサイクルを含む内容になる場合は特に、計画の実行は容易ではなく、時間を要するだろうと述べている。しかし氏の発言によると、短期的に見れば食品生産における環境基準は発展していく見込みがあるという。この環境基準の中には、エネルギー導入量や化学肥料使用、土壌管理や廃棄物管理、また水質汚染など、さまざまな要因が含まれるということだ。英国の環境食料農村地域省ではこの環境基準に向けて、生産者と小売業者と協力し、実現可能な同意内容に達することが求められている。
英国は、限られた環境資源の中でおさまる経済生活に切り替えていく必要があると、ミリバンド氏は述べている。英国の温室効果ガス排出の7%は農業によるものだ。食品と飲料部門全体で見てみると、ヨーロッパ中の温室効果ガス排出量の30%以上に責任があると推定されている。
詳細は
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/02/26/neco26.xml
Organic-Market.infoより
http://www.organic-europe.net/