1. HOME
  2. オーガニック情報アーカイブ
  3. オランダEosta、生分解性プラスチック包装容器年間3000万個に
オーガニック情報アーカイブ

オランダEosta、生分解性プラスチック包装容器年間3000万個に

オランダEosta、生分解性プラスチック包装容器年間3000万個に

包装容器製造業のNaturaは、「Eostaが食品業界に生分解性プラスチックへの転換を迫ってくれた。」と喜んでいる。確かに未だにポリエチレンやひどければPVC(ポリ塩化ビニル)で作られた容器が市場にはたくさん出回っている。しかし、生分解性プラスチック容器を使用する企業の数は見違えるほど増えている。

この分野ではリーダー格のEostaは、青果と果物を国際オーガニック市場に供給している企業だが、包装容器について、明確な指示を出している。Eostaの取締役でこの推進の立役者であるVolkert
Engelsmannは、「Eostaは、責任をきちんと取りたいし、改革していきたい。」と話している。オランダの輸出入企業のトップとして、彼は次のように説明した。「新しい土に還るパッケージを使用して1年
以上になり、とても満足している。これについて広告を始める前に、環境に優しい素材に転向することによって生じるあらゆる利点と問題について解決する必要があった。しかし、今やこの新しく開発した製品について顧客に紹介してもいい時期に来たと思う。顧客の多くが、ずっとこの石油ベースのプラスチックに変わる、ただ良いだけでなく、地球環境にも優しい代替品に変わることを望んでいたのだ。」
商売上の利点は、それが卸売業・小売業に関わらず、包装コストが増加しないということだ。前述のEngelsmann氏によれば、オランダでは少し前から、生分解性の包装容器に転向するための魅力的な助成金制度が導入された。この2年計画の内容は、国が製品の増加コストの40%と設備変更に関わるコストの40%を負担してくれるというものだ。
Eostaに限らず、食品ストアチェーンのアルバート・ハインやThe Greeneryも同じ選択をしている。そのほかにも革新的なプロジェクトが試行されている。花束用のフィルム、買い物バッグ、ケータリング製品の生分解性包装容器など。ドイツの法律もこの成功に一役買っている。2005年中盤から、生分解性のパッケージの場合、ゴミ処理システムに支払わなくてはならない費用が免除されている。
その間、Eostaは同社の80〜90%の包装を生分解性のものに転換した。
特別な包装を要求されるものについてのみ、転換にもう少し時間がかかりそうだ。要するに機械用に特別な道具が必要になり、全体の処理に関するテストも必要だ。それが済んでようやく発注が可能になる。Engelsmann氏は最終的には全てを生分解性パッケージにしたいと考えており、それはほぼ間違いなく可能であるという見通しだ。
それがにんじん用の空気孔つきのビニール袋でも、オレンジやレモンの網の袋でも、トマトやりんご、洋ナシやキーウイを載せるトレイとフィルムであっても、昨年からすべてが生分解性の容器に包装されている。「中身はオーガニック、外は生分解性」というコンセプトが実践されている。
Bio-Markt.infoより

オーガニック情報アーカイブとは