オーガニック情報アーカイブ
OECDから農業と環境に関する新刊のご案内
農政とは、農業生産という形で、環境に対し必ず何らかの影響を与えるものである。では、その影響とはいったいどういったものなのだろうか?また数々の農政改革のうち、どの手段を用いれば、そうした影響を変化させることができるのだろうか?農業が環境に与える影響を改善していくため、国家権力は何を行っているのだろうか?国際競争上、どういった反響があるのだろうか?こうした疑問への答えが、OECD(経済協力開発機構)から発行された書籍、「農業・貿易・環境:酪農部門」である。
酪農部門に向けて、研究を重ねられた農業/環境的指標に加え、このレポートは酪農生産を支持し、また環境的側面を考慮する目的で、数々の政策を詳細に分析している。OECD各国の酪農部門について深く掘り下げた研究であり、特に下記のテーマを中心とした様々なテーマを扱っている。
・貿易自由化の強要、酪農生産の絶対量増加と水の汚染、温室効果ガスによって引き 起こされる環境問題
・(家畜の)排泄物処理、酪農家と国際競争の消滅に関する費用対効果
また同時にこのレポートには、OECD加盟各国政府、特にヨーロッパの政府が、オーガニック酪農並びにその流通を奨励するためにとった政策も言及されている。
この出版物は、OECDが農業・貿易・環境の関係について理解を深めるため、研究を続けているシリーズの一環である。このシリーズの第一弾は、2003年に発刊されており、養豚部門についてであった。そして第3弾の研究が現在進行中で、テーマは牧畜部門である。