オーガニック情報アーカイブ
フィシュラー氏、米国内の「CAPバッシング」に肘鉄
欧州委員会農業担当委員フランツ・フィシュラー氏は、米国のハーバード大学にて「農業政策の事実と虚構」について話をする中で、ヨーロッパの共通農業政策(CAP)の改正は、ヨーロッパ農業が現代の目的に沿って進んでいくためには必要不可欠なものであると強調した。フィシュラー氏は、CAPの主な成果として、貿易歪曲システムからの脱却、量から質へのシフト、 そして環境・食の安全・動物福祉といったヨーロッパ消費者の切なる要望の成就を挙げた。「CAPの改正は、WTOにおいて前例となった。我々が農業政策を改正したことにより、世界貿易の改正が軌道に乗ったわけであり、その反対ではない、ということを常々強調してきたつもりだ。」とフィシュラー氏はコメントした。氏はまた、生産者支援評価(PSE)等のデータの誤用や平凡化に対しても警告した。さらに、国際的なチームワークの必要性も説き「我々がともに目指して行くべきゴールに向けて、もうスタートしてもいい時期だ。」と述べた。
2004年10月1日(欧州委員会AGRICULTURE NEWS DIGESTより)