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イギリス、オーガニックミルク過剰供給の動向

Organic Monitor社の調査結果、過剰供給であったイギリスのオーガニック酪農部門が、今後18ヶ月の内に落ち着きを見せる動向である。


Organic Monitor社の最新の調査によると、健康食品市場の成長率とオーガニックミルク生産の減少は、2006年までに需要と供給のバランスをもたらすようである。
2001年以降に生産された3分の1以上のオーガニックミルクは過剰供給のため従来の乳製品市場で取引された。
イギリスのオーガニック酪農家数の減少により、オーガニックミルクの供給は下降して来ている。さらに大幅な供給の下降は、オーガニック酪農転換を図る農家の為の、5年間に渡る助成金が切れる2005年に起こるだろうと予測されている。オーガニック畜産家は2005年8月以降100%オーガニック飼料を使用しなくてはならない、その為生産品コストが高くなり畜産家のオーガニック離れを引き起こすかもしれないとされる。
Organic Monitor社はオーガニックミルク生産の減少はオーガニック乳製品の需要の下落には繋がらないだろうと予測している。オーガニック乳製品の売上は2003年に12,5%上昇し、来年以降も堅調に上昇していくだろうと予測される。消費者需要は2005年に予想される生産品小売価格の上昇にもかかわらず、堅調に維持される見込みである。
オーガニック乳製品市場の高成長は、製品の質の向上や生産者のマーケティング努力によってもたらされており、いくつかの刷新的なオーガニック乳製品(味つきオーガニックミルクやギリシャ風ヨーグルトなど)が近年市場にでまわっている。また科学的調査によるオーガニックミルクの健康への有益性や配膳業の需要増などもオーガニック乳製品市場の高成長に貢献している。
オーガニックミルク、ヨーグルト部門はオーガニック乳製品中最大の成長を記録している。オーガニックヨーグルトはイギリスのヨーグルト売上の7%をシェアを持ち、2010年までに12%までシェアを伸ばす計画が立てられている。オーガニックミルクは、販売先スーパーマーケットのプライベートラベルを貼ることによって急激な売上の伸びを示した。
オーガニックバターやクリームは、ミルク、ヨーグルトに対し比較的低成長である。
今回の調査では消費者のオーガニック乳製品に対する需要は拡大している点が明らかになった。またオーガニックのブランド化がこのような消費者需要の拡大を操作している傾向がある。Yeo Valley Organic社のような企業では、高級乳製品を求めている消費者にターゲットを絞ったブランド戦略を採用した。新オーガニック乳製品はブランド戦略の一環として紹介され、オーガニック乳製品の分類数を増大させている。
出典:Just-food.com Newsより
翻訳:EUOFA研修生 篠崎

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