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オーガニック製品に関するEU規定2092/91の改正案

農業と田園発展に関する欧州議会委員会は、オーガニック農産品と農産品ならびに加工品への表示に関するEU規定2092/91の改正を提案する草案を発表した。
改正提案6では、バイオテクノロジー植物研究への援助と匹敵するくらい、オーガニック農業研究へも資金援助を行うべきだとしている。不正使用を防ぎ、健康的で、高品質、そして環境に優しい農業の実践を育成・促進するという観点で、EUはオーガニック農業研究に公正な資金提供をするべきであると提案している。

改正提案9では、遺伝子組換植物汚染が原因で、オーガニックとして取り扱われなくなる製品への補償金は、汚染者(GMOを使用して栽培する生産者、あるいはそのような種子を農家に提供する種子供給者)によって支払われるべきであるとしている。その理由は、オーガニック農業では、GMOは禁止されているからである。オーガニック農家は今後不慮の事故によって不利益を被ることになるだろう。その場合の補償金は汚染者から行われるべきである。このため、汚染者になる可能性のあるものに対して、補償金の発生を確実にするために、保険の枠組みが制定されるべきである。
これらの改正が法律に組み込まれるとすれば、ヨーロッパの産業界にとっては重要な現状打開策となるだろう。しかし、バイオテクノロジー産業が、全く抵抗することもなく、汚染者支払の原則をすんなり法律に滑り込ませるとは考えがたい。
欧州委員会がこれらの改正提案をおこなうのは、多くの農家が健康的で環境に優しい農法を採用していることに示されるように、増大する消費者の要望によって引き起こされたEU域内におけるオーガニック農業の拡大に応えるためである。その中では、EU規定が効力をもってから10年が経過した今、新しいアクションによって、ヨーロッパのオーガニック製品独自の一貫性を確かなものにする必要に迫られている、と述べている。
混乱を防ぐという目的で、委員会はEU内の様々な地域で使用される、オーガニック生産方法であることを識別する言葉を改正しようとしている。EU域内に住むあらゆる人々が瞬時に識別できるラベルによって証明されるように、EUロゴの枠組みの強化を考えている。
委員会はまた、例えば保管している段階で除草剤による汚染がおこったりすることを避けるため、生産過程の全ての段階における全ての関係者に対してより厳格な検査を規定しているが、生産段階では一切関与しない販売者については、このような検査から除外したいと考えている。

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