フランシュ=コンテ地域圏のオーガニック農家、抗議活動の実施へ
出典: macommune.info
2014年12月1日
フランスのフランシュ=コンテ地方のオーガニック関係者を取りまとめるインタービオ・フランシュ=コンテは、2014年12月3日(水)、11時~14時にブザンソン市ベルフォール通りの地方農林食品局にて行われる「お祭り気分の抗議イベント」への参加を呼び掛けている。生産者達は2015年のEU共通農業政策の一環で、オーガニック農業持続支援(転換6年目以降の)が廃止される危険性を受けて「連帯し、決然たる姿勢で」反対の意思を示している。
この公的支援はオーガニック農業の認定に関する、唯一の国からの援助だ。ローカルニュースを伝えるウェブサイトmacommune.infoの情報によると、フランシュ=コンテのオーガニック生産者グループは、デモには100人以上の参加者が集まるのではないかと期待を寄せている。 持続支援が廃止されることになった場合、当地域圏の500軒のオーガニック農家(34.000ヘクタール、耕作地面積の5%にあたる)が、一切の援助を得られないこととなる。
フランシュ=コンテのオーガニック生産者グループはこの「政治の先見の明の無さ」の被害を一番にこうむるのは不当にも、技術を確立し最初のステップを作り出してきた先駆者たちとなるであろうと考えている。当グループの代表であるナタナエル・ブルディエ氏は、オーガニック農家が生産をやめてしまうことで商品の流通量低下を招き、業界の安定を損なうのではないかと危惧している。かの有名な2017年までにオーガニック農地を2倍に増やすというフランス政府の計画は「お飾りの政策」であるとの批判の声も上がっている。
「このような状況で、我々はどのようにオーガニック農地の面積を増やしていけば良いのだろうか。今回、地域圏内で初めてデモ行進を呼びかけています。現状をきちんと知ってもらうことと、環境保護や健康志向に見せかけた上辺だけのものでない、オーガニック農業への本当の支援を求めることが狙いです」とナタナエル氏は話す。
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www.macommune.info/
www.interbio-franche-comte.com/
翻訳:川鍋 美紀