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エコサートが集団給食向けの新しい認証を発表
出典:bioaddict.fr
集団給食業界において、オーガニック産品や地産品の導入に向けて動く施設を支援するため、エコサート(Ecocert)は“オン・キュイジーヌ(En cuisine)”という名の新しい認証ラベルを立ち上げることを決定した。この認証により、給食事業の運営全般に関して、既存の試みを支援するとともに、消費者に安心・安全を提供する新しい取り組みを促すことができると期待されている。
「この認証の狙いは、オーガニック産品・地産品の利用、メニューの質と栄養バランスの確保、環境に対する配慮、提供するサービスについての明確な情報提供、エコサートの基準や認証レベルを満たす運営を保証することである。」とエコサートは説明する。
“オン・キュイジーヌ”の認証を希望する給食事業者や食堂は、エコサートで定める基準に従い、以下を満たす必要がある。
- 一皿当りの農薬使用料を抑えるため、年間を通してオーガニック農産品を利用した複数のメニューを提供すること
- 二酸化炭素排出量を減らし、近隣のオーガニック生産者との繋がりを構築するため、短い流通経路に重きを置くこと
- 栄養バランスを確保しつつ、幅広いメニューの用意、”自家製”の重視、食品添加物の制限、食品のトレーサビリティ管理、従業員・利用者、特に子どもを対象とした食育の機会提供、食品の浪費を減らすための具体的な施策の導入を実施すること
- 水、光熱、洗剤、容器包装、食器等を含む給食事業の運営全般に関する環境方針を適用し、廃棄物管理を改善すること
認証には、3段階のレベルが設けられている。レベル1では、一食に付きオーガニック食材を10%から20%使用していることが条件であるのに対し、最も高水準なレベル3では、50%使用していることが条件だ。
教育機関(幼稚園、小・中学校、高校、大学)、行政機関や医療関連の企業、受け入れ組織(老人福祉施設、託児所、休暇村等)が同認証の付与対象となっている。
プロセスの遵守を確実にするため、 エコサートにより年に一度、独立した抜き打ちの検査が実行される予定である。
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2013年10月24日
翻訳:川鍋 美紀