国と地方による、新しいオーガニックアクションプラン
IFOAM EU(欧州オーガニック農業運動国際連合)
2013年10月24日
新しいオーガニックのアクションプランが、ここ数か月の間に幾つか打ち出されたと、IAOAMEU(欧州オーガニック農業運動国際連合)が報告している。フランスでは、5月にステファヌ・ル・フォル農業大臣の元、オーガニックのアクションプラン「Ambition Bio 2017」が発表された。この計画では、次の6点を戦略的な軸としている。
①CAPの元でのオーガニック農場による環境サービスを支援する農業環境的な政策
②水質の保全
③公共食堂
④研究の強化
⑤教育
⑥トレーニング
である。これに対し、フランスのIAOAMEU(欧州オーガニック農業運動国際連合)のメンバーである、仏ビオ農業連合会(FNAB)は、このアクションプランを歓迎してはいるが、今後数年間で、フランスのオーガニック農地を2倍にするために、あらゆる農業環境対策の中身をさらに細かくつめることを要求している。
ベルギーでは、6月にアントニオ・ディ・カルロ大臣が、ワロン地域のオーガニック農場と消費の改革を目指した「Strategic Plac」を打ち出した。この計画では、200万ユーロの予算を投じて研究、トレーニング、プロモーションに焦点を絞っている。狙いは、2020年までにオーガニック農地の数を1,100から1,750に、オーガニックを扱う農地を7.5%から15%に増やすことである。
アイルランド政府は、8月に「Irish Organic Farming Action Plan 2013-2015」を発表した。これは次の4つを主な目的にしている。
①可能な限り、輸入品をアイルランドのオーガニック農作物に替えていくことを目的に、アイルランド国内での生産拠点の増加させる
②潜在的な輸出市場へ意識を高める
③アイルランドのオーガニック生産物が供給できるよう、持続可能な輸出市場を開拓する
④解決法を重要視しながら、成長するオーガニック業界が抱えている問題を特定する
小島千穂