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動植物に特許をつけることへの反対

出典:ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレスリリース

 

2013年6月末にドイツ連邦議会は、特許法の改正を決定した。イルゼ・アイグナー食料・農業・消費者保護大臣は、「動植物に特許をつけることに反対する戦いにおいて、重要なメッセージとなる」とこれを歓迎した。動植物の品種改良においては、主に生物学的な過程に対して特許をつけることは元来禁止されている。今回の法改正では、結果として生じる動植物そのものと、その生産で使用する種子や精子、卵子、胚といった材料に対しても特許をつけることを禁止することが明らかになった。

農業大臣は、農作植物・動物の利用可能性を特許によって制限することは不当だ、との考えをこれまでも常に示してきた。ブリーダーや農業従事者の仕事にとって、遺伝資源をおおむね自由に利用できることは、根本的な前提条件である。こうした背景のもと、オーガニック産品に対する特許についてのEU指令に関し、ドイツの解釈の可能性をすべてカバーするドイツ特許法を改正することは、最初の重要なステップであり、ヨーロッパにおける特許付与の実践に対しても強力なメッセージとなる。農業大臣はEUレベルにおいて、明確で曖昧さのない規制を支持する議論を、引き続き強力に推進していく予定である。

 

2013年7月5日

 

翻訳:池田真紀

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