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CAPはオーガニックや小規模家族経営農業を忘れている
1月23日、欧州議会の農業委員会は今後7年間に向けた新しいEU共通農業政策(CAP)を規定することになる草案を採択した。週刊誌『Politis』によれば、EU域内の農業従事者は、CAPによって配分される550億ユーロ(およそ6兆9千億円)のわずか15%しか恩恵に預かれない。
議員たちは、本質的に環境保護派と保守派から提出された7400の修正案を検討した。Politisによれば、「環境保護者たちは、小規模農業やオーガニック農業を不利に導くシステムの徹底的な修正を望んでいた一方で、保守派はEU域内の15%の農業者に80%の支援を配給する現在の政策を延長したいと考えている。」という。
「フランスではEUからの拠出金は、穀物栽培者、土地利用型でない畜産業者、巨大集約農業者が受け取り、その額は時には1つのEU補助金につき50%まで供給されることもある。」数ヶ月に渡る討議の後、保守派と社会主義者はこの新しいCAPを支持する方に投票した。
この新CAPは、さらに3月ストラスブールの欧州議会の全員出席の討議において承認される必要がある。場合によっては欧州委員会による修正も加えられた後、新CAPはEU大臣諮問委員会によって批准され、最終的には6月に公表される。
出典:Politis
Bio-Marché.Infoより