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米国:二人のオーガニック・リーダーがOTA最高の栄誉を受賞

オーガニック取引協会 (OTA) は、ストーニーフィールド・ファーム社のGary Hirshberg氏とカリフォルニア・オーガニック認証団体 (CCOF) のZea Sonnabend女史の二人を本年のオーガニック・リーダー賞の受賞者に選出した。両氏は2012年9月19日に催されるOTAの年次授賞式典で賞を受けることになる。1997年以来、毎年実施されている同賞は、オーガニック運動の目的推進においてリーダーシップと展望を示す優れた功績のあった個人に授与されている。

ストーニーフィールド・ファーム社の共同創設者で現会長を務めるHirshberg氏は、1983年に7頭の乳牛から始まったオーガニック農業学校が、年間売上3億6千万米ドル (約282億円)のヨーグルト会社へと成長するのを見てきた。同社はまた、社会・環境的に責任のあるビジネスの模範となっており、「 地球の利益ために (Profit for the Planet) 」プログラムを設立してさまざまな団体の環境保護活動を支援している。なかでも、ニューハンプシャー大学のオーガニック酪農研究圃場設立の主要スポンサーであり、ランドグラント大学*でこの種の研究を始めるのは初めてのことだった。Hirshberg氏はさらに、自らが指揮する「とにかく表示を!(仮訳)(Just Label It*)」キャンペーンの母体であるOrganic Voicesという団体の設立にも尽力した。

 

一方、Sonnabend女史は、1997年以来CCOFの政策スペシャリストとして働く、オーガニック農場検査官である。1985年にCCOF標準委員会の委員に就任、CCOF初のハンドブックと認証条件の開発を助け、全米オーガニック標準の基礎作りに貢献した。さらに、CCOFのブランド品審査を先駆けて開発、包括的で定式化された製品がオーガニック農業において見直され、容認されることを可能にした。続いて、OTAの前身である北米オーガニック食品生産協会の技術委員会の委員を務め、さらに、1994年から1996年まで米農務省 (USDA) の全米オーガニック・プログラムに技術諮問機関のコーディネーターとして直接勤務、 資料の検討プロセスを通して初期の全米オーガニック標準理事会を導くのに貢献した。この技術諮問機関は全米リスト用にたった3年間で160以上の資料を検討した。Hirshberg氏とSonnabend女史、オーガニック・リーダー賞についての詳細は、こちらから入手可能。

 

*ランドグラント大学: アメリカ合衆国の大学のうち、モリル・ランドグラント法(Morrill Land-Grant Colleges Act)の適用を受けている大学のこと。モリル・ランドグラント法は南北戦争中の1862年6月に制定されたもので、農学、軍事学及び工学を教える高等教育機関を設置するために、連邦政府所有の土地を州政府に供与すること等を定めている。米国の州立大学のほとんどがこれに該当する。

*Just Label It Campaign:消費者の知る権利を訴え FDAに遺伝子組み換えの食品表示の義務化を求める消費者運動。

 

出典:OTA

Organic-Market.infoより

(翻訳:ボランティア 大畑 恵里さん)

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