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米国:バーモント州農業委員会にてGM表示法案が可決される
米国バーモント州の下院農業委員会は、遺伝子組換食品に表示義務の法案を承認した、とThe Burlington Free Pressは伝える。法案は賛成9票、反対1票、そして州内の住民の支持は80%以上だった。しかしながら、この法案が委員会を離れるのは、立法議会が2012年度の最終段階にさしかかっているタイミングである。このあとさらに下院司法委員会、全議会、上院、州知事からの承認が必要だ。
新聞が伝えるところによると、特に、法案が可決された場合モンサント社が州を相手に訴訟を起こす脅威を考えると、この法案が期間終了前に通過する可能性は少ない、という。
2011年には、遺伝子組換作物に向けられた耕作地は世界で昨年に比べ8%増加し、1億6000万ヘクタールとなった。遺伝子組み換え作物の主な生産国は、アメリカ、ブラジル、アルゼンチンで、総面積の4分の3 以上で遺伝子組み換え植物が見られる。ISAAAによれば、同年、より多くの遺伝子組み換え植物が、29ヶ国で栽培された。ヨーロッパでは、大量の遺伝子組み換え作物が栽培されたのはスペインとポルトガルのみだ。商業用作物は飼料用の大豆(47 %)とトウモロコシ(31 %)、また、綿(16 %)とキャノーラ油(5 %)に集中している。世界で生産される綿の4分の3は遺伝子組み換え作物からの生産である、と RP onlineはISAAAを引用して伝えた。
出典:Burlington Press / RP Online
Organic-Market.Infoより
(翻訳:ボランティア 越川 加奈子さん)