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2012年世界のオーガニック農業の概況

世界中の3700万ヘクタールの農地でオーガニック農業がおこなわれている。

世界のオーガニックフード市場は445億ユーロ(約4兆8千600億円)で、FibL(オーガニック農業研究の非営利団体)によれば、2010年におよそ8パーセント成長したことになる。

これらの数値は「世界のオーガニック農業」第12巻に記されており、2010年のデータに基づくものである。

この包括的かつ標準的な参考文献には、160カ国のオーガニック農業の統計が掲載されており、ドイツのニュルンベルグで開かれたBioFachで発表された。

オーガニック農業地が最も拡大したのはヨーロッパで、80万ヘクタール増加して現在では1000万ヘクタール(2009年比9%増)となった。一方、アジアではオーガニック農地は減少した。ただし、全体的には、2009年のデータと比較してオーガニック農業地の変動はなかった。

オーガニック食用作物とそれに適する作物のエリアは世界中でおよそ6%増加。これらの作物はオーガニック市場と密に関わってくる。その中で穀物類は最も重要なグループで250万ヘクタールを占める。オイルシードは50万ヘクタール、そしてタンパク質作物と野菜はそれぞれ30万ヘクタールとなっている。オーガニック農業で運営されている主要な多年生作物は約300万ヘクタールあり、主要な作物として、コーヒー70万ヘクタール、オリーブ50万ヘクタール、ココア30万ヘクタールとなっている。

 世界中のオーガニック農地の3分の1がオセアニアにあり33%を占め、次いでヨーロッパの27%、ラテンアメリカの23%となる。

国で見ると、オーストラリアは、1200万ヘクタールと最も広大なオーガニック農地を有し、次いでアルゼンチンが420万ヘクタール、そしてアメリカ合衆国が190万ヘクタールとなる。

全農業地に対するオーガニック農地の比率が高い国は、フォークランド諸島の36%、次にリヒテンシュタイン27%、オーストリア20%と続く。

世界中で、160万戸の農家がオーガニック農法で農業を営み、そのうちおよそ80%が発展途上国にある。前年度、オーガニック農家が多かった国はインド、ウガンダ、メキシコ、エチオピアである。

調査会社のオーガニックモニターでは、2010年の全世界のオーガニックマーケットを590億1千万ドル(450億ユーロ=約4兆8千600億円)と試算した。

市場規模は、2009年と比べてヨーロッパとアメリカで約8%伸長したことになる。牽引するマーケットはアメリカ合衆国で202億ユーロ(約2兆1千855億円)。ヨーロッパの市場規模は196億ユーロ(約2兆1千206億円)で、ドイツが60億ユーロ(約6千491億円)でリードしている。そして、フランスが34億ユーロ(3千678億7千万円)、英国が20億ユーロ(2千160億円)と続く。

ひとり当たりの年間支出が最も高いのはスイスとデンマークで140ユーロ(約1万5千円)を超えた。

FiBLによると、オーガニック農業が制度的に定着している国々では、オーガニック市場もオーガニック農地も継続的に拡大することを示している。

これは、特にヨーロッパで顕著で、多くの国が農家に対して直接的な支払いや助言サービス、関連調査、マーケティング手法等の幅広い手段の提供を行っている。

まだ国の農業政策にオーガニック農業が充分に組み込まれておらず、農家が助言や調査等のサポートを充分受けられていない国では、オーガニック農地の変動が大きいという実態がある。

出典:FiBL

Organic-Market.infoより

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