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フランス:2012年はモンサント社遺伝子組換えトウモロコシ不使用
モンサント社は、同社の遺伝子組換えトウモロコシであるMON801をフランスで今年発売することはないだろうと公表した。GMフリーズによると、フランス政府が、同国司法当局が定めている規制はあるものの、現在の耕作に関する規制は誤ったEU法に基づくものであるとして、規制をさらに拡大するという方針を発表したことを受け、この発表が出された。
モンサント社はこの規制が2008年に初めて導入された際に、同遺伝子組換えトウモロコシの健康と環境への安全性に関する懸念を理由に、当初から異議を申し立てていた。
「モンサント社の2012年にフランスでMON801を販売しないという決定は、モンサント社が遺伝子組換え作物の利点を国民や政治家に納得させることに失敗したということの更なる表れだ。このことは政治家や産業界に認識される必要があるし、未来の欧州の農業の持続性に向けた農業研究や開発へと大きく転換すべきだ。EUの政策はバイオ技術関連企業の最終損益のことを考えるのでなく、農家や消費者や環境、そして未来の世代に必要なものを提供する農業環境農法の発展に注力する必要がある」とGMフリーズのピート・リレイ氏はコメントした。
出典:GMフリーズ
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア Kishin OKADAさん)