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オーガニック情報アーカイブ

植物原料の”偽”オーガニック製品を即座に見破る方法

CORE organic II ERA-NET (欧州研究領域ネットワーク<*1>))による国際的なプロジェクト「植物を原料とする偽オーガニック製品を即座に見破る方法」がこの度本格的実行になった。ヨーロッパの科学者らは、今後3年間にわたりオーガニック食品に潜む特有の化学的な痕跡について調査を進める。

「AuthenticFood」(本物の食べ物)と呼ばれる国境を越えたこのプロジェクトでは、欧州の科学者らが、オーガニック植物製品の本物と偽物を識別する能力に最も有望な分析法の一覧をテストし、更なる開発を進める。この目的は、オーガニック製品と偽る商品の正体を明らかにすることで、最終的に消費者に信頼してもらうツールを提供することである。

これらツールの評価は、農学者、食品科学者、分析化学者はもちろん、食品認証とオーガニック農業において重要な専門知識を持った検査認証機関も網羅した、ヨーロッパ11諸国の16のパートナーにより緊密な協力のもと実施される、とリトアニア農業経済学研究所は伝える。リトアニア農業経済学研究所もパートナーの一つだ。AuthenticFoodは、CORE Organic IIのファンドから資金的な援助を受けており、また、FP7(第7次研究・技術開発のための枠組み計画<*2>)のERA-NETによるプロジェクト「オーガニック食品と農業システムにおける欧州の国境を越えた研究の協調」のパートナープロジェクトでもある。

 

<*1>2007年設立のEU11カ国が参加するオーガニックプロジェクト。2010年3月に発動したCORE organic IIは27のファンドから資金提供を受け、参加国は22カ国に拡大。国レベルと地域レベルで実施されている研究活動をネットワーク化し、双方の研究プログラムを公開することによって、国と地域レベルの研究の連携・調整を強化することを目的としている。

<*2>第7次研究・技術開発のための枠組み計画(FP7)は、欧州全体の国際競争力・技術力を向上させることを目的に、ヨーロッパにおける研究活動を助成する欧州委員会(EC)の主要な政策。2007~2013年に適用されるFP7は、第6次枠組み計画を継承すると同時に、学術団体や研究機関、政策準備機関その他関係機関との多年に渡る協議の成果を反映したもの。

 

出典:Lithuanian Institute of Agrarian Economics

Organic-Market.Infoより

 

(翻訳:ボランティア 越川 加奈子さん)

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