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デンマーク:公共食堂の60%をオーガニック食品にするための新予算

オーガニックデンマークは、デンマーク食糧農水大臣Mette Gjerskov氏の「公共食堂の60%をオーガニック食品にする」という考えを称賛している。

この考えは政府の新国家予算に含まれており、さらなるオーガニック食品の発展に関わる地方自治体と地域への指導と経済的支援を約束するものだ。

デンマークの公共機関では、毎日50万食が提供される。将来的には、病院や学校、ケア施設その他公共の施設における60%の食事がオーガニックになる予定である。新たな予算提案では、政府は2年にわたり公共食堂がさらに多くのオーガニック食品を使うよう変換するために、7200万デンマーククローネ(およそ1000万ユーロ:約10億3600万円)を確保した。

オーガニックデンマークのマネージャーPaul Holmbeck氏は、「オーガニック食品は社会に多くの利点をもたらす。故に州が自然や地下水を守るためにオーガニック食品を購入するのは当然のことだ。新しい政府が特別な活動をもって取り組みを進めようとしているのは心強い。公共食堂をオーガニックへ転換するということは、私たちがこの10年間見てきたあらゆる方法に勝る形での再建、つまり伝統的な農場をオーガニックへ変えるということを意味するものだ。」と述べる。

当計画では、食糧農水大臣は、地方自治体がその予算をもって公共食堂を再建することを支援する。

これまでの経験では、食堂においてより健康的かつオーガニックの食材を使って運営しても、食のムダを省き、旬の食材を買い、肉を少なめに、野菜を多く利用することにより、現行予算の中でまかなえることがわかっている。

Paul Holmbeck氏は、「我々は、同時にたくさんの目的が達成できるような、このようなより賢明な解決策を必要としている。公共の食堂はオーガニックと健康の両方の発展の推進力になるだろう。また、食堂で懸命に働く人たちの専門化を促進するだろう。」と述べ、さらに、「コペンハーゲンとAlbertslundの自治体の経験では、食堂の変換に向けた政策的ゴールが設定された時に、顕著な進展がみられる。同時に、政府が地方自治体や地方に対して食堂転換に関連する資金援助と共同出資をすることもとても有効である」と続けた。

「もっと公共食堂にオーガニックを」という取り組みは、オーガニック成長パッケージ案に対してオーガニックデンマークが政府に行った提案の一部である。オーガニックデンマークでは同時に、オーガニック商品の開発、オーガニック関連調査、オーガニックバイオガスの問題解決、さらには若い農家の人たちがオーガニック農業を開始する際のサポート体制の新政策に関する多大な助力を促している。

オーガニックデンマークはこれらのさらなる政策について政治家との対談を行っており、デンマーク食糧農水大臣に会う予定である。

「もし交渉が上手く行けば、歴史的なオーガニック食品の成長パッケージの誕生になる」とPaul Holmbeck氏は語っている。

出典:Organic Denmark

Organic-Market.infoより

(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)

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